武漢赤十字に代わり九州通が物資配達「2時間以内に配達も可能」武漢協和病院の窮状に光

新型肺炎に関し、中国の医療機関に対する「寄付金および支援物資の受け入れ先」として武漢市党委員会の秘書から指定されていた赤十字病院の一つ、武漢赤十字病院。

今月はじめ、この湖北赤十字からの主要医療現場への物資や支援金がほとんど配られていないことが明らかになった問題で、大手医療用品会社の「九州通」がこのほど湖北赤十字病院に変わり、各民間病院に物資を配達することが決まりました。

マスクもなく医療に従事していた医療現場にとって、衛生状態の改善が期待されます。

武漢赤十字は物資を十分に供給できず非難の対象に

武漢市党委員会の秘書である馬国強は、記者会見で「寄贈された資料はすべて赤十字を通過しなければならない」というコメントがあったことで、中国内外からの支援物資や寄付金のほとんどが中国赤十字へ集められています。

武漢赤十字もその一つ。しかし、Twitterで「支援物資が倉庫に留まり配給ができない」事実を告発する動画が拡散され、ニュースとなりました。

物資が滞ったのは「人手不足」武漢赤十字側は説明

現地報道によれば、支援物資が倉庫に留まっていた理由は、武漢赤十字側の主張では「物資や手続きを行う人手不足だったため」。

チェン・ユンは、湖北省の赤十字には武漢赤十字に10人、20人以上がいると記者団に語った。「客観的に言えば、この流行とそれに続く全国および海外からの大規模な寄付に直面して、私たちはそれを予想していなかったし、十分な準備ができていなかった」と彼は長江日報のインタビューで述べた。出典:caixin.com

さらにネットでは”海外から届いた物資に対し、6-8%の管理手数料を寄付者に対し請求して受け取らなかった””管理費の一部は上海の医療チームが負担したが、それ以降も赤十字が同様に拒否しているため物資が受け取られていない”といった話題も上っていますが、報道機関に対してはこれを否定しています。

武漢協和病院は我慢の限界・民間団体と物資を直接搬入

武漢協和病院では、医療環境に必要なN95マスク・外科用マスク・医療用キャップ・ゴーグル・外科用ガウンなどが無くなるばかりか、常時必須の防護服や一般用マスク、水も不足する状況となり、外部に助けを求め、積極的な支援を求めました。(出典:中国禁聞)

その結果、民間企業や一般人らによる協力の元、湖北省赤十字社を通さないルートでの支援物資を受け取ることができました。

さらにこの様子を写した動画は民間医療機関の現状を知るきっかけにもなり、大きく自体が動くこととなります。

不正疑惑で信頼失墜と報じられる

一方、人手不足で十分に機能しなかったと弁明する武漢赤十字の職員ですが、報道の中には決定的に信頼を損ねる問題も。

武漢赤十字を巡っては1日、医療現場最前線の武漢協和病院へ通常一般的なマスク3000個の支給が決まる一方で、新型肺炎の患者が全く診察に訪れない武漢仁愛病院に対し、高機能(N95)マスクを16,000個支給するなどの格差が報じられました。

武漢協和病院への3000個のマスク支給の受け取りについては情報が錯綜していますが一部報道では「受け取った」と報じられています。

また、公用車に乗った男性が倉庫から高機能N95のマスクを持ち出したことや、1日には職員の12人が年間300万円の不透明な福利厚生費を受け取っていることなどの「赤十字を巡る疑わしい問題」が複数のメディアで報じられることとなりました。(出典:rfi.fr)

九州通が物資配達「到着から配布まで2時間以内に完了できる」

こうした現状を受け、安定した物資の供給を手伝うことに名乗りを挙げたのが、武漢に本社を置く中国最大の民間医薬品流通会社「九州通」。

同社の主な事業は、卸売、小売チェーン、医薬品の生産と研究開発、および医薬品、医療機器、漢方薬、漢方薬の煎じ薬、食品、健康製品などの付加価値サービスなど。

強力な物流物流システムと情報ネットワークシステムを使用した、効果的かつ迅速な処理を自負しており、有効な配達範囲であれば2時間以内の配達が可能で、200キロメートルを超える顧客の場合は24時間以内に配達することもできるといいます。

これにより、滞っていた多くの支援物資が公平・迅速に行き届くようになると期待されます。

さらに、中国国内の赤十字では武漢赤十字以外にも湖北赤十字の「汚職疑惑」にも国内から厳しい視線が注がれており、現在は外部支援者らが武漢協和病院に直接支援物資を送りたいとする申し出があるといいます。

武漢協和病院には赤十字組織を通さずに直接、各種マスク、ゴーグル、防護服などの寄贈申し出が内外から相次いでいるという。出典:毎日新聞

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