武漢市の在留邦人の数や日系企業は?移動制限で帰国できない状況が続く恐れも

中国湖北省の武漢市は23日、新型肺炎で深刻な被害が出ていることを受けて空港と鉄道駅などの一時的な閉鎖を開始しました。

中国メディアによると、閉鎖開始は日本時間の23日11時から。空港と鉄道駅を閉鎖のほか、市内全域で地下鉄やバス、フェリーなどの運行を一時停止。

またこの制限区域内には日系企業に勤める在留邦人がいるとのこと。今回の移動制限でどれほどの在留邦人・日系企業が影響を受けるのでしょうか。

武漢市の在留邦人の数や日系企業は?

調べによると、武漢市の在留邦人は約500人。

多くの人が日本国内に家族を置いて単身赴任しており、中には現地法人にたった一人の日本人が加わる形で派遣されているケースもあるとのこと。

中国内陸部に位置する武漢市の在留邦人は500人超で、大半を駐在員(単身赴任の男性)が占めている。中には、現地法人に唯一の日本人として派遣されている駐在員も少なくない。出典:日本貿易振興機構

武漢は長江と支流の漢江が交わる大都市で人口約1100万人。日系企業も多く進出しており、今回の移動制限により約500人の在留邦人への影響も避けられない見通しだ。出典:時事通信

また、武漢市に拠点を置く日系企業はおよそ156企業(武漢市周辺の地域も対象に含まれるため企業数には誤差あり)と報告されています。

JETRO=日本貿易振興機構によりますと、武漢やその周辺の都市には去年10月の時点で156社の日系企業が拠点を置いています。出典:NHK

武漢市に拠点を置く日系企業は

NHKなどによると、移動制限区域に拠点を置く日系企業には以下のような企業名が見つかりました。

流通
・イオン

商社
・三菱商事
・伊藤忠商事

自動車
・日産自動車
・ホンダ
・村田製作所

通信
・ソフトバンク
・KDDI

金属鉄鋼
・日本製鉄

電気機器
・ソニー

銀行
・みずほ銀行
・三菱UFJ銀行

外務省は電子メールで在留邦人に最新情報の入手を求め、注意喚起。現地の日系企業でも感染予防の対策を進めています。

日系企業の対策としては

・感染源となりうる市場への外出に対する注意喚起
・動物と接触しないよう注意喚起
・手洗いうがいを励行
・マスクの着用の指示・マスクの配布
・現地の売り場などの消毒回数を増やし範囲を広げるよう指示

上記のような対策が各企業の判断で行われています。

武漢市の移動制限で帰国できず隔離が続く恐れも

中国は24~30日の間、春節(旧正月)を迎えます。武漢市は今回の措置で感染拡大に歯止めをかけたい構え。

在留邦人も事実上隔離された格好になるため、少なくともこの期間に帰国することは厳しいようです。

春節(旧正月)に伴う24~30日の大型連休を前に1千万人を超える住民の移動を大幅に遮断し、同市で発生した新型コロナウイルスの肺炎の感染拡大を封じ込める異例の措置。出典:時事通信

武漢市の現在は?公共空間でのマスク着用が義務化に

一方で、武漢市の市民生活はどうなっているのでしょうか。

ツイッターでは邦人の方が現地の様子を知らせています。

ツイートによれば、22日から公共の空間でもマスクの着用が義務化され、違反した場合は罰則もあり得るとのこと。

義務化の施行や武漢市の規制は急なものだったという話もあり、中には「(市から)予告なく封鎖された」という声も聞かれました。

別のツイートでは、施行前日までマスク着用なく公共交通機関を利用する人の様子も投稿されており、市民らにとっては生活が一変してしまった模様。

物資調達や移動への支障も懸念されており、今後混乱や不安が広がることが予想されます。

すでに武漢の市民からは戸惑いの声が上がっている。中国版ツイッター「微博(ウェイボ)」では23日、「交通機関が止まったら普通の生活を送ることは難しい。物資が届くようにしてほしい」「高速道路は通れるのか」といった投稿が相次いだ出典:日経新聞

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