「大災害事態」のチリ、コロナ感染1日5000人以上に・規制違反者には刑期を3年に延長も

2020年6月15日、チリ政府は新型コロナウイルスの感染が新型コロナウイルス感染者が増加していることを受け、3月中旬に発出された「カタストロフィー(大災害)事態」宣言を90日間延長すると発表しました。

15日時点でのチリ国内の感染者は人口の1%にのぼり、6月に入り1日あたりの死者が600人を超えた日も。

国内外の複数のメディアは「政府の封じ込め失敗」が露呈した形であると報じ、収束が難航していることを伝えています。

「大災害事態」のチリ、コロナ感染1日5000人以上に

チリ大統領のセバスチャンピニェラが主導する政府は15日までに、国内の感染者数・死者数・人工呼吸器が必要な人数、重篤な患者の数の最新情報を発表。

感染者数は人口の1%程度であるものの、1日に5000人の感染者を記録する中で死者数がわずか7日間のうちに倍増。以降1日あたり200名を下回ることがなく、感染拡大に歯止めがかからない状態であることが予想されます。

出典:The Guardian Johns Hopkins University at 02:02 UTC 16 Jun 2020

エンリケパリ厚生大臣によると、現時点でチリ全国の医療ネットワークでは391の人工呼吸器が利用可能であり、131の医療施設では12,020の部屋が利用可能であると説明。

さらに過去24時間にウイルスを検出するために18,808のPCRテストが実行され、合計858,958のテストに到達したとして、検疫や医療体制への不足はないことを強調しています。

一方でThe Guardianhはエンリケ・パリ氏の前任であるアルバロ・エラゾ氏への取材を通じ、「封鎖するべき地帯のなかに無制限地帯があり、そこで大量の人の行き来があり感染拡大が起きた」「保険システムは正常で人々も協力的だったのに、政府が人々に通常に戻るよう奨励したために努力が無駄となった」「首都の一部で貧困地帯があり、蔓延を招いた」などと対応の不備を認めたとしています。

また同紙は政府提供のデータについてもWHOから指摘を受けるまで(規制緩和を急ぐために)データを隠していた疑いがあることも記述。結果として経済優先のために封じ込めに失敗したという見方を示しています。

規制違反者には刑期を3年に延長も

感染拡大が目立つチリですが、政府、厚生省などは比較的冷静に対応。

現在首都はロックダウンしており、感染抑制のための移動規制に違反した者に対する罰則もすでに規定。

感染が広がっていることを受け、この罰則を強化するという見方も示しています。

エンリケ・パリ氏はCovid-19の文脈で予防措置に違反したことに対する制裁を強化することを目的とした法案の議会処理をスピードアップして、刑期が540日から最大3年になるように求めました。

「住民が正しく行動しないコミューンがあり(中略)、人々が遵守しなかった場合、最長3年の判決が下されることになると思います」と彼は強調した。出典:www.lavoz.com.ar

Covid-19による死亡が最も多い上位20か国(2020年6月15日現在)

1.-アメリカ合衆国| 118,279
2.-ブラジル| 44,118
3.-イギリス| 41,736
4.-イタリア| 34,371
5.-フランス| 29,436
6.-スペイン| 27,136
7.-メキシコ| 17,141
8.-インド| 9,915
9.-ベルギー| 9,661
10.-イラン| 8,950
11.-ドイツ| 8,885
12.-カナダ| 8,175
13.-ロシア| 7,091
14.-ペルー| 6,860
15.-オランダ| 6,065
16.-スウェーデン| 4,891
17.-トルコ| 4,825
18.-中国| 4,634
19.-エクアドル| 3,929
20.-チリ| 3,362

出典:chile.as.com