「コロナウイルスのエアロゾル感染」とは?空気感染を中国が公式発表・感染確率や予防や対策についても

【CHINA PRESSより】今月8日、上海市保健委員会のスポークスマンと上海疾病・感染管理センター局長らが上海市で最新のコロナウイルスについての記者会見を行い、「コロナウイルスがエアロゾル感染する」ことなどを発表しました。

空気感染を示すこの”エアロゾル感染”とは具体的にどういうことなのかについて、上海の保険当局では具体的な説明が行われています。

「コロナウイルス空気感染する」とは?

この記者会見では、新型コロナウイルス感染の伝播経路が主に”直接伝播(飛沫伝播)”、”エアロゾル伝播”、”接触伝播”であると強調されました。

そのうちエアロゾル伝播とは、ウイルスを含む水滴が空気中に混入して「エアロゾル」を形成し、吸入後に感染を引き起こすことを意味します。

エアロゾルは、気体媒体に分散または懸濁した固体または液体の小粒子によって形成されるコロイド分散系です。簡単に言えば、エアロゾルは、空気中に安定して分散および浮遊している小さな液体または固体粒子であり、肉眼では見ることができません。出典:CHINA PRESS

エアロゾル伝播は、新型コロナウイルスの次の様な特徴が影響しているといいます。

新型コロナウイルスの特徴

・新型コロナウイルスの粒子の大きさは、「タバコの燃焼後の粒子(煙)」と同様にサブミクロン(1万分の1ミリ。1ミクロンの10分の1)からミクロン(1ミリメートルの1000分の1)のサイズ。

・粒子が小さいため、空気の粘性効果を利用して空気中を長時間浮遊できる上に、ウイルスがタンパク質の幕で保護されているためにかなりの期間、活性が維持される可能性がある。

エアロゾル伝播でどの様に感染するの?

エアロゾル伝播が心配されるのは、換気が不十分な部屋やエレベーターで空間をともにする場合や、食事で家族と対面する場面、そしてトイレで水を流す時などが例に挙げられます。

特にトイレの衛生管理に関しては、専門家から「患者の便中から新型コロナウイルスが検出された」ことが証明されており、トイレを流す際にもエアロゾルが拡散する可能性が指摘されています。

これを防ぐためには、水を流す際のトイレの蓋を閉め、蓋の消毒を心がける様推奨されています。

感染確率や予防や対策は?どれくらい危険なの?

上海民事局の副局長であるZeng Qunは記者会見で、「コミュニティは集団伝染病の予防に注意を払い、家族の集団伝染病予防の意識を高めるよう」注意喚起を行っています。

 

・集団の集まりに参加しない。
・換気を心がけ、こまめに空気の循環を行うこと。、公共の場所、特にエレベーター、トイレ、地下鉄など、長時間空気が十分に循環されない場所には行かない。
・毎日家庭内での消毒を行うこと・ドアハンドル、テーブル、椅子、便座クッションなどのキーポイントを75%エタノールまたは塩素含有消毒剤で拭く。
・個人衛生を徹底する:食事の前後に流水、石鹸、または手指消毒剤で手を洗う、咳やくしゃみをするときは口と鼻をティッシュまたは肘の屈曲で覆うこと。
・外国人帰還者は調査に協力し、家族も隔離などの然るべき対応を行うこと。
・発熱などの症状がある場合、速やかに医師の元へ行くこと。

「換気が十分であればエアロゾル感染を心配しすぎる必要はない」

しかし、ネットで上がる「何キロ先までも空気感染するだろう」「窓を開けたら感染する」といった心配が多いのも事実。

これについては、中国科学大学のエアロゾル専門家、Cao Junxuan「そこまでエアロゾル感染を心配する必要はない」といいます。

彼は、SARSが流行した際にウイルスが病院外の空気中では検出されなかったこと、また感染には感染線量値があり、一定時間、汚染された空気を吸い込まなければ感染しないことを挙げています。

「濃度と時間は、実際には同じ問題、すなわち吸入されるウイルスの量に対処します。新型コロナウイルス肺炎は、吸入または少量のウイルスへの曝露によって引き起こされるわけではありません。人体には基本的な免疫があります。どのようなウイルスであっても、感染線量値があります。 」

普通の人にとって、ウイルスのエアロゾルの密度は、人口密度が高くない非病院環境や換気の良い場所、特に流行の流行がなかった場所では非常に低いため、エアロゾルの伝播についてあまり心配する必要はありません。屋外を恐れる必要はありません。

潜在的なエアロゾル伝達経路は存在しますが、消毒と換気対策により効果的に制御できます。出典:hangzhou.com

通学、通勤などで地下鉄など集団の中に行く場合はマスクを交換して

しかし、上記の「恐れる必要がない理由」については都会には通用しない部分も多々あります。

Cao Junxuan氏は、公共の場所、特にエレベーター、トイレ、地下鉄など、長時間換気されていない場所にどうしても行く必要がある場合、「最終手段」として「手術用マスクとN95マスク」をつけることを進めています。

あくまで上海の環境を想定した上での発表ですが、ここでは、平均的な人がN95マスクを着用する必要がないことを強調しています。

「普通の人には、医療用の手術用マスクで十分であり、長時間着用する場合は、2〜4時間ごとに交換する必要があります。」