「コロナウイルスは米軍が持ち込み」中国外務省(職員)の発言が物議「無責任」「支持する」中国でも賛否

中国外務省のスポークスマンであるZhao Lijianが12日夜、「新型コロナウイルスは米軍が持ち込んだ可能性がある」とする陰謀論をTwitterで拡散させ、物議を呼んでいます。

同氏は12日、グローバリゼーション研究センターが運営するカナダの陰謀理論ウェブサイト「Globalresearch.ca」で米国で発生した可能性を示唆した記事記事を引用し、「リツイートして、もっと多くの人に知らせてください。」とコメント。

確証の揃わない情報を外務省職員が拡散させたことが問題だとして、SNSでは様々な意見が上がっています。

中国外務省「コロナウイルスの発生源は米軍」発言

当時、Twitterで拡散されたのは以下のツイート。

Zhao Lijian氏が引用した「Globalresearch.ca」のレポートには、中国医療当局、日本メディア、台湾のウイルス学者の研究結果を引用し、「コロナウイルスは米国が発生源である」「海を渡り感染拡大する中で致死的なウイルスに突然変異した可能性」を示唆しています。

中でも根拠として以下のような研究結果が紹介されています。

・米国で「インフルエンザ」と診断されなくなった患者のうち、病状の説明がつかない「筋線維症」診断の死者数が200名いたこと

・世界の感染者のウイルスタイプのすべての型が確認されている国が米国である=感染源が確定的である

・米国では検査キットがなく、ほとんどのウイルステスト実績がないために、新型コロナウイルスの発生が確認されていなかっただけである

中でも同レポートの筆者は、このもっとも仮説を有力にするものが「ウイルス株の型の解析結果」だと説明。

基本的なロジックは、ウイルス株の多様性が最も大きい地理的な場所が元のソースでなければならないということです。なぜなら、単一の株は何からも生まれることができないからです。

彼は、ウイルスの既知の5つの株すべてを米国だけが持っていることを実証しました(武漢と中国のほとんどは、台湾と韓国、タイとベトナム、シンガポールとイギリス、ベルギーとドイツのように1つしか持っていません)。他の国のハプロタイプは米国で生まれた可能性があること。出典:Globalresearch.ca

上記レポートでは、「米軍がもたらした」という記述はなく、Zhao Lijian氏からの明確な説明はありません。

一方で、「米軍」とした根拠には「昨年10月19日に中国に米軍が訪中していてそのうち5名がインフルエンザで武漢の病院に入院していた」噂を引用しているものと見られます。

しかし残念ながらそのソースは現在特定できていません。

またアメリカで先月2日に逮捕された米国疾病対策センターの所長が議会で「インフルエンザによる死者がコロナウイルスに感染していた」ことを報告するビデオも引用しており、「アメリカは説明義務がある」としています。

「責任転嫁だ」「支持する」中国でも賛否

このツイートは中国メディアでも注目され、複数のメディアで公開されました。

別の外務省のスポークスマンであるGeng Shuang氏は、この主張についてコメントを求められると、

「非常に不道徳であり、無責任でもある」「ウイルスの起源は科学によってのみ決定できる」と述べ、この問題がいかなる国にも「汚名を着せる」ために使用されないことを希望。(出典:ブルームバーグ、HKFP)

一方で、twitterでもZhao Lijian氏の発言に対し、「根拠は?」「責任を押し付けようとしているだけ」といった声が上がった一方で

「アメリカで発生したのに中国を攻めるとは皮肉なことだ」「氏を支持する」「慎重な判断を」といった肯定的、中立的な声も複数見られました。

別の外務省のスポークスマンであるGeng Shuang氏は、この主張について尋ねられ、「ウイルスの起源は科学によってのみ決定できる」と述べ、この問題がいかなる国にも「汚名を着せる」ために使用されないことを希望した。

米国国務省は、コメントのリクエストにすぐに応答しませんでした。出典:ブルームバーグ

Zhao Lijian氏の一連のツイートには5000以上のいいねがつけられ、現在も拡散され続けています。

ネットの反応

わたしはこの問題の結果を、公正な視点で見届けたいと思っています。

— 月。 (@O8XrsZ5PxR3KQII) March 13, 2020

Zhao Lijianを支持します

— Victoria_Xin (@VictoriaXin131) March 13, 2020

あなたの毎日の仕事は、物語を作り、偽の宣伝を行い、すべての人類を欺き、人々を混乱させているだけだ

— Liberals (@Liberals60) March 13, 2020

慎重に考えてください!!

— Zero kids (@Zerokids2019) March 13, 2020