コロナウイルスにマスクは効果ない?「市販品は有効性限られる」カナダの医師らが見解

カナディアンプレスは27日、一般市民がコロナウイルスの感染から身を守るためにマスクを着用するべきかどうかについて、複数の医師による検討結果を公表しました。

日本国内でも複数のメディアで対応策が発表されていますが、ウイルスの情報が少なく「とりあえず高機能マスクで予防」「ドラッグストアのマスクを確保」という人も多い様。

カナダの保健当局の見解を元に、マスクがどの程度有効であるのかを見ていきます。

「市販のマスクは有効性限られる」カナダ保健当局が発表

トロント総合病院の感染症スペシャリストであるアイザック・ボゴッチ博士らはマスクの有効性について、「地元のドラッグストアで広く購入できるものは、医療機関で使われている様なマスクの効果はほとんど得られない」と言います。

その理由は、SARSとコロナウイルスの特徴の違いにあるとのこと。

コロナウイルスはすでに、接触感染と飛沫感染が主な感染経路であることがわかっています。

コロナウイルスの感染経路

(1)飛沫感染

感染者のくしゃみや咳、つばなどの飛沫と一緒にウイルスが放出→別の人がそのウイルスを口や鼻から吸い込み感染

※主な感染場所:学校や劇場、満員電車などの人が多く集まる場所

(2)接触感染

感染者がくしゃみや咳を手で押さえる→その手で周りの物に触れて、ウイルスが付く
別の人がその物に触ってウイルスが手に付着→その手で口や鼻を触って粘膜から感染

※主な感染場所:電車やバスのつり革、ドアノブ、スイッチなど 出典:首相官邸

 

これを踏まえ、アイザック・ボゴッチ博士は次の様に説明しています。

医療機関ではマスクの着用は必須です。医療機関のスタッフの間での感染防止の対策としての重要な部分になります。

適切な医療機器(ガウン、手袋、治療室と多層マスク)は、病院内での空中感染の拡大を制限し、感染していない患者の家にウイルスの感染を防ぐために大いに役立ちます。」

「(しかし)病院のスタッフが着用する適切なマスクの利点は、地元のドラッグストアで広く購入できるものに適用すると、ほとんど失われます。」

「すでに感染している人が着用する場合はいくらか自身を保護するかもしれないが、健康な一般人にとってのマスクの効果は限定的になります。」

この様に述べ、公共の場所でマスクを着用し始めるべきかと言えばそうではない、と回答。

オンタリオ医師会のソハイル・ガンジ会長もこれに同意し、「マスクは2003年の致命的なアウトブレイク中にSARSの拡散を防いだかもしれないが、予備調査では現在のウイルスには当てはまらない」と回答。

つまり、SARSのウイルス対策としてはマスクは有効だったが、今回のコロナウイルスで同様の(マスクの)有効性は認められないとするを見解を示しています。

マスクよりも有効なのは手洗い

これは日本でも同様の注意喚起が行われていますが、

コロナウイルス・そしてカナダやアメリカでで猛威を振るっているインフルエンザを含めた感染症予防策として、医師らも石鹸による手洗いを推奨。

医師らは「特に特定のウイルスに感染していない場合、この特定のウイルスではフェイスマスクよりも手洗いが効果的ですとしています。

さらに、そう一歩踏み込んだ対策としては、「人との接触を制限し、なるべく家で過ごすようにすることも勧める」とのこと。出典:カナディアン・プレス