富士山の落石場所(20代女性被害)と事故の原因は?通行止めを解除した理由や現場の状況についても

2019年8月26日の午前7時ごろ、富士山山頂付近の登山道で20代の女性が落石に当たり命を落とす事故がありました。

避暑がてら気軽に富士登山をする人も多く、人気の絶えない登山スポット。その中で起きた人命を奪うほどの「落石」事故に、衝撃を受ける声も少なくありません。

事故の起きた場所は昨年石積みが崩れ通行止となっていた場所でもあるようで、通行止が解除された状況は本当に安全だったのかが気になります。

今回の落石事故現場と事故原因、通行止の解除された理由などについてまとめました。

富士山の落石場所(20代女性被害)と事故の原因は?

今回落石が起きた場所は、一般に「吉田道」と呼ばれる場所。報道では吉田口登山道と須走口登山道の合流地点から山頂までの間(山頂付近)とされています。

 出典:富士登山オフィシャルサイト

また、事故原因については現在硅砂kつが調査中とのことですが、現場ではもともと落石が問題になっていたということで、女性がその情報を知っていればルート変更の選択ができたとも考えられます。

富士山の山頂付近で登山をしていた20代の女性の頭に落ちてきた石が当たり、この女性が死亡しました。

26日午前7時、富士山の山頂付近で「落石で負傷した人がいる」と119番通報がありました。警察などによりますと、登山をしていた20代の女性の頭部に落ちてきた石が当たったということです。

負傷した女性は5合目まで運ばれ、死亡が確認されました。現在、警察などが落石の原因を調べています。現場は吉田口登山道と須走口登山道の合流地点から山頂までの間で、付近では落石が問題になっていました。出典:ANNチャンネル

事故原因は明らかにされていませんが、もっとも関連性の高いのが昨年の台風の影響で起きた「石積みの崩落」の影響。

崩落現場の復旧工事が不十分だった可能性

昨秋、山頂付近の石積みが13メートルに渡って崩落し、吉田ルートを塞ぐ事故が発生。

出典:産経新聞

雪解けを待って復旧工事をし、なんとか山開きに間に合わせたという経緯がありました。

今回事故が起きた場所や、普段から落石が報告されていた場所と重なるため、この石積みの崩落の影響が続いていたとしても不思議ではなさそうです。

富士山頂付近で石積みが崩れて山梨県側の吉田ルートの登山道をふさいでいた問題で、県は8日、仮復旧工事完了のめどが立ち、9日午後3時に通行規制を解除すると発表した。

吉田ルートは山頂直下の斜面が幅約13メートルにわたって崩落。昨年秋の台風が原因とみられる。残雪の影響で工事の着手が遅れたとしている。

同ルートは1日に山開きが行われたものの、標高3450メートルに当たる8合5勺(しゃく)地点から山頂までが通行止めとなり、登頂できない状況だった。出典:産経新聞

「落石が当たる」ことを予測できなかった

また、ネットのコメントの中には「ヘルメット貸し出しもあるが利用したことがない」「富士山で落石があるとは思わなかった」と行った言葉も多く見られました。

SNSなどの普及により「軽装の登山客の増加」や「富士登山は気軽に行けるもの」という誤った認識を持つ人が増えたことも、危機意識を低下させてしまう要因となってしまった可能性もあります。

今回の事故を受け、山梨県側の8合目付近から山頂までの間は現在通行止めになっています。

通行止めを解除した理由や現場の状況についても

昨秋には崩落が確認されていた事故現場付近。今年の山開きに合わせて通行止を解除した理由や、当時の現場の状況は?

未だ落石が確認されている吉田ルートの通行止を解除した理由と、安全性については明確な表示がありません。

しかし、復旧を登山の上でこのルートが富士登山のもっとも主要な道であったことが大きく影響しているのでしょう。

富士山の登山ルートには

  • 吉田ルート
  • 須走ルート
  • 御殿場ルート
  • 富士山ルート

の4ルートがありますが、その中でも吉田ルートは

  • 登山道と下山道が別になっている。
  • 登りの登山道に山小屋が多い。逆に、下山道には山小屋がほとんどない。=初心者にも優しい?

という特徴から、富士山に登る登山客の半数以上が吉田ルートを利用している現状があります。

また、昨年の崩落現場の復旧項についても、「形式上は安全面を確保する基準値に達していた」と考えられます。やはり安全を守る工事にも限界がある、ということなのかもしれません。

崩落箇所は一度修復しても崩れやすい状況は続く、という見方も必要なのかもしれません。

ネットの反応