ゴーンの記者会見の動画と全文は?海外メディアが報道する日本の印象についても

2020年1月8日午後10時ごろ、レバノンに逃亡した日産自動車前会長のカルロス・ゴーン被告が首都ベイルートで会見を開き、会見内容に注目が集まりました。

「この日が来るのを400日間楽しみにしていた」というゴーン被告は会見中、ストーリー調で無罪を主張する趣旨の説明を行い、4ヶ国語を使い分けて貴社の質問に回答する場面も見せました。

約2時間半に渡り行われた会見はどのようなものだったのでしょうか。

内容と海外がゴーン被告の会見をどう報じたのか、まとめてみました。

ゴーンの記者会見の動画と全文は?

ゴーン被告の主張全文は以下の通り。

 

さて、ご想像いただけるかと思いますが、私は日々、400日以上この日が来るのを楽しみにしておりました。

私は非常に残酷な形で社会から引き離されました
私の家族、友人、コミュニティから引き離されてしまったのです。ルノー、日産、三菱から引き離されてしまった、あの日からです。
また、45万人もの会社のメンバーからも引き離されてしまったのです。

私は2018年11月以降、一瞬たりとも自由を味わったことがありません。とてもその辛さを言葉にすることはできません。
また家族とこうして再開することができた幸せは筆舌に尽くしがたいです。

ちょうど一年前、突然多くの日本のメディアや日本の検察らが私の前に現れ、私は無実を訴えたにも関わらず手錠や腰紐をかけられ、そのまま私は独居房でずっと一人で過ごしました。
拘留されたまま6週間も家族と話すことができませんでした。唯一連絡を取ることができたのは手紙でした(ガラス越しに見せられた)。

1日8時間も尋問を受けることがありました。弁護士の同席がない形でです。
そしてずっと逮捕された理由はわからないままでした。
にも関わらず、警察は私の尊厳に対する冒涜の証拠を見せてくれることもできませんでした。
検察は繰り返し、「告白すれば全部終わる」と言い、「告白しなければ家族が告白しますよ、そして多くのことがわかるでしょう」と言いました。これは録音証拠もあります。

無実を訴えるか、いいなりになろうか、毎朝考えました。
この状況は何週間も何ヶ月も変わりませんでした。
絶望感に苛まれ、130日間無実を訴えた結果ようやく保釈されました。

これで世間に真実を伝えられると思っていたのに、またもや24時間以内に拘留されてしまいました。
これは国際的な国連の司法の原則にそぐわないものです。

だからこそ、皆さんにこの話をしたかったのです。

今や私はエビデンスを持って皆様に無実を訴えることができます
皆さんに現実を一緒に発見していただければと思います。
私は被害者ぶるつもりはありません。
最も基本的な人権を無視している日本の司法制度を知っていただきたいのです。
私が逮捕されるべきではなかったことを訴えたいのです。

この恐ろしい事件において、信頼を失わず支えてくれた妻や兄弟、子供たち家族に感謝します。
メディア、検察、日産の関係者による全く根拠のない、攻撃的な報道の繰り返しにより、自分だけでなく家族も想像以上の苦痛を受けました。
友人、名の知れない数多くの人々が拘置所にサポートの手紙を送ってくれました。またレバノン当局も国連の皆様も私に対する信念を失うことがありませんでした。私を守り世界に正義を示してくれました。

全世界の弁護士の方々はキャリアをかけて「(日本の)敵対的で汚職にまみれ、私の精神を壊そうとし、告白を要求する制度」と戦ってくれました。
また日本でも、人権をサポートするこの時代遅れの司法制度と非人道的な人質司法と戦ってくれました。

これはフェアではない、根本的な市民の自由、そして国際的な規範に違反するものです。

ゴーン被告は日本の司法制度やメディアの報道に対して紛糾しており、繰り返し非難する言葉にははっきりと敵意が現れていました。

海外メディアが報道する日本の印象は

会見にはフランス人、レバノン人、そしてアメリカ人を中心とする100人ほどのジャーナリストが集まり、各メディアで報じられることとなりました。

ゴーン被告は意図的に日本メディアを排除したとみられており、会見前には拍手が起こる場面も。

会見の海外メディアはその後、ゴーンの会見の報道を、見出しや文章で以下のように報じています。

New York Times:「ゴーンは日本の司法システムが彼を貶めるために不正操作されたことを世界に説得しようとしている」

the Economist「彼のパフォーマンス非常に魅力的で、度々説得力を感じさせるものであった。」「日本の検察の主張も明確なものではなく、少なくとも国際的に日本の司法に対する監視の目が向けられることとなった」

CNBC:「私は自分自身を犠牲にするためにここにいるのではなく、人類の最も基本的な原則に違反するシステムに光を当てるためにここにいます」とカルロス・ゴーンは日本の司法制度について語っています。

CNN:ゴーンは「私は無実を証明するためにここにいる」と話した。

The Guardian:「カルロスゴーン事件は日本の正義の闇に光を当てた」

全てのニュースサイトを把握することはできませんでしたが、ゴーンの会見の主張を取り上げながらも、事実を静観しているよう様子が見られました。

一方で、ゴーン被告の会見の言葉がそのまま見出しなどに引用されたことで、今後日本の司法とゴーン被告との論争には一層の注目が集まりそう。

海外のツイッターからも、ゴーン被告の問題について日本の司法の対応の一挙一動を興味深く見ている様子も伝わります。

現在日本はゴーン被告の拘束のために国際手配書を発行し、妻のキャロル夫人にも逮捕状が出たことを公表。

東京地検は9日0時過ぎに異例の会見を開き、「到底受け入れられない」とコメントしています。

ネットの反応