ゴーン被告の逃走経緯が明らかに・日本人の民間警備会社ら協力・鍵付きパスポートも利用か

2019年12月31日にレバノンへ逃亡したことが明らかになった元日産会長・カルロス・ゴーン被告の闘争経緯が徐々に明らかになってきました。

ゴーン被告の出生地であるレバノンでは、すでに妻と合流して身を隠しているゴーン被告。

厳しい制限の元生活していたゴーン被告が抜け出した背景では、複数の協力者の他日本出国当時の経緯も浮かび上がってきています。

現時点で明らかになっているゴーン被告の逃走経緯についてまとめてみました。

ゴーン被告の逃走経緯は?パスポートや入国手続きの方法は

未だ断片的な情報ばかりですが、有力だとされているのは以下の通り。

1、被告は楽器の箱に潜んで住宅を脱出・・楽団になりすました民間警備会社が運び出す

2、自宅を出た民間警備会社が空港(関西空港との噂)まで持ち運ぶ

3、何らかの経緯で出国検査(税関、出入国審査、検疫)をパスする

4、自家用ジェット機・ボンバルディア チャレンジャーに乗り換え出国

5、イスタンブールのアタチュルク空港を経由(出入国手続きせず)

6、ベイルートのラフィク・ハリリ国際空港に昨年12月30日午前4時過ぎに到着。その際「元会長の名義のフランスのパスポートが提示」された

(出典:BBC、JIJI通信、NHK)

使用したフランスパスポートはなぜ2通持っていた?

ゴーン被告は今回、逃走にフランスのパスポートを利用したことがレバノンの治安当局者によって明かされています。

ゴーン被告はもともとフランス2通、ブラジル1通、レバノン1通のパスポートを所持。

弁護人を務める弘中惇一郎氏は保釈中もこれらのパスポートを預かっていたと話していましたが、その後フランスの1通だけは「鍵が付いたケース」に入れた状態で携帯することをゴーン被告に認め、鍵は弁護団が保管する状態であったことがわかりました。

パスポートについては頻繁に渡航するため常にビザの発給を受ける必要がある場合や、紛争当事国に渡航する場合などに、同一国のパスポートを2通所持することが一部の国で認められています。

去年5月、元会長にパスポートの携帯義務が生じたため、弁護団が保釈条件の変更を請求し、フランスのパスポート2通のうち1通を鍵が付いたケースに入れた状態で携帯することを裁判所が認めていたことが関係者への取材で新たに分かりました。出典:NHK

プロの警備会社が関与

当初から報じられている通り、かなり入念に準備していた上、複数の協力者がいたことも明らかになっています。

英紙フィナンシャル・タイムズ(FT・電子版)は2日、日産自動車の前会長カルロス・ゴーン被告の逃亡劇について「プロ」が関わっていたと報じた。ゴーン家に近い関係者の一人は、民間警備会社と契約し、複数の国に支援チームを設けたと裏舞台を語った。別の関係者2人は、日本人の支援者もいたと証言した。出典:JIJI通信

さらに英紙フィナンシャル・タイムズ(FT・電子版)によれば、日本を出国した際に利用したのは関西空港で、米紙ウォールストリート・ジャーナルなどは、ゴーン被告の逃亡計画を実行するために数週間をかけ慎重に人選と計画が練られたと報じています。

詳細を知る関係者によれば「プロ」を雇った脱出計画が昨年10月から始動していた。出典:JIJI通信

複数の報道機関で自宅から運び出した日本国内の共犯者も含まれていると報じていることは非常に興味深い話かもしれません。

雇われた側には気づいていない人もいた

一方で、被告の逃走に関与した人物のうち、すでに身柄を拘束されたトルコ人のパイロットは被告の逃走に使われたプライベートジェットを操縦していましたが、被告を載せていたことには気がつかなかったと言います。

ゴーン被告に近い2人の人物の話としてロイター通信が報じたところによると、プライベートジェットの操縦士ですらゴーン被告が搭乗していることを知らなかったという。出典:BBC

協力者は誰?ゴーン被告は妻の関与を否定する声明

複数の海外メディアでは、被告の逃走に重要な役割を果たしたのは妻のキャロル夫人だとして報じていますが、これについて2日、ゴーン被告は

「妻のキャロルや家族が私の日本出国に関与したという報道は間違いだ」

「出国を手配したのは私1人である」と発表しました。

レバノンの自宅には被告の弁護士もおとづれており、2日にもベイルート市内のゴーン被告の自宅前でキャロル夫人に接触しています。

すでにゴーン被告も自宅にいるものとみられますが、面会は妻により拒否。

接触を含め本人からの事情聴取は依然困難な状況が続いています。

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