飯塚幸三容疑者の起訴の可能性と刑事責任能力は?「フレンチに遅れる」に遺族「二人の死に向き合っているとは思えない」

今年4月19日、東京東池袋で旧通産省工業技術院の院長・飯塚幸三容疑者が乗用車を暴走させ、松永真菜(まな)さんと娘の莉子(りこ)ちゃんが亡くなったほか10人が重軽傷を負った事故で、飯塚容疑者が警察の聴取に対し「予約していたフレンチに遅れそうだった」と供述していたことが明らかになりました。

東京・池袋で今年4月、乗用車が暴走し、母子2人が死亡、10人が重軽傷を負った事故で、運転していた旧通産省工業技術院の飯塚幸三元院長が、「予約していたフレンチに遅れそうだった」と供述していたことがテレビ東京の取材で明らかになりました。
警視庁はきょう、起訴を求める「厳重処分」の意見を付け元院長を過失運転致死傷の疑いで書類送検しました。出典:テレ東NEWS

飯塚幸三容疑者の起訴の可能性と刑事責任能力は?

12日、「厳重処分の意見付き」で書類送検された飯塚容疑者。

飯塚容疑者の起訴の可能性は高い

今後、検察によって起訴・または不起訴の判断が下されることになります。

有罪となるための証拠が揃っていても100%確定とは言えませんが消去法で言えばほぼ起訴確定と言えます。

不起訴には以下のようなものがありますが、これまでの供述や事故前~事故後の対応の様子などから、飯塚容疑者にはいずれも該当しないと見られます。

「嫌疑なし」・・無実の証明がされた場合

「嫌疑不十分」・・決定的な証拠が出てこない場合

「起訴猶予」・・犯罪自体が軽い、本人が深く反省している、被害者と示談による和解が済んでいる。などの情状を考慮して不起訴になる場合

(出典:刑事事件弁護士ナビ|弁護士法人プラム綜合法律事務所梅澤康二 弁護士監修記事より)

なお、「検察官はほぼ確実に有罪判決を得ることができる事件のみを起訴する。」「起訴された場合に有罪判決を受ける割合については、よく99.9%と言われている」といった検察の事情もあるようです。

検察官は、書類送検された事件について、被疑者を起訴するかどうかにつき、判断することになります。

起訴された場合に有罪判決を受ける割合については、よく99.9%などといわれています。この割合が極めて高いのは、検察官はほぼ確実に有罪判決を得ることができる事件のみを起訴するためです。

そのため、検察官に起訴された場合は、被告人(起訴されると、被疑者は被告人と呼ばれることになります)は、ほとんどの事件で有罪判決を受けることになります。出典:刑事事件弁護士ナビ|東京スタートアップ法律事務所の中川 浩秀弁護士監修記事より

刑事責任能力はある

なお、刑法では「刑事責任能力の有無」が判断材料とされることがあります。

刑法では、「物事の良しあしをわきまえる能力、かつ、その弁別に従って行動を制御する能力の両方を持っていること」を責任能力があるというと言います。

責任能力に問われない可能性があるのは、心神喪失や心神耗弱(精神障害や知的障害・発達障害などの病的疾患、麻薬・覚せい剤の使用によるもの、飲酒による酩酊)の場合。いづれも飯塚容疑者には該当しません。

刑法では、物事の良しあしをわきまえる能力、かつ、その弁別に従って行動を制御する能力の両方を持っていることを責任能力があるといいます。

(例)脳梗塞を発症して気を失った状態では、ハンドルやブレーキをきちんとコントロールする能力を一時的に無くしていますから、刑事では、心神喪失(しんしんそうしつ)に該当するとして責任能力はないと判定され(刑法39条1項)、罪を問われることはありません。出典:管藤法律事務所

足の怪我やプリウスのせいにし続けていることが不利に働く可能性

また、飯塚容疑者は事故について「奢りあった」というものの、自らの責任について「ブレーキが効かなかった」「高齢者が安心して運転できる自動車の開発を」などとコメントしていることや、医師から運転を控えるよう言われていたにも関わらず運転を行なっていたことなどから

「被害者に対する反省や真摯な態度が見られない」とネットでは非難を浴びています。

こうした罪の意識の低さは通常であれば「起訴相当」の判断材料となります。

松永真菜(まな)さんと娘の莉子(りこ)ちゃんがなくなった事故。 捜査関係者への取材で暴走した車を運転していた飯塚(いいづか)元院長は両膝に関節症を患っていて かかりつけの医者から運転を控えるように注意されていたことが明らかになりました。

飯塚氏は取材陣に対し、「安全な車を開発するようにメーカーの方に心がけていただき、高齢者が安心して運転できるような、外出できるような世の中になってほしいと思っております」と話す。

これは「運転していた自動車には問題があり、高齢者には安心して運転できない車だった」と取れる発言である。なお、警察の調べでは、飯塚氏の運転していた車に性能的な問題はなく、同氏がアクセルとブレーキを間違えたことが事故原因であると断定されている。

政治評論家の加藤清隆氏はTwitterで、「これじゃ丸っ切り被害者面。書類送検されて、実刑どころか不起訴か。悔しい!」と怒りの声を上げ、それを見た元小説家の百田尚樹氏も、

「要するにこのクソジジイは、『アクセルとブレーキを踏み間違えても人を轢き殺さないような車を作れ!』と言ってるわけか。『でないと、ワシは安心して車を運転できないじゃないか!』と。人として終わってる」と、飯塚氏を激しく糾弾した。出典:exciteニュース

供述で「フレンチに遅れる」に遺族「二人の死に向き合っているとは思えない」

さらに、新たに事故当日について「予約していたフレンチに遅れそうだった」と語っていたことが明らかになりました。

12日、遺族は記者会見を開き、以下のようにコメントしています。

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