海外クルーズ船の寄港中止の理由・入港禁止の経緯は?日本に対する海外の反応についても

国土交通省は10日、2月に日本に寄港予定だった外国籍のクルーズ船14隻のうち、13隻のツアーが中止になったことを明らかにしました。

詳細の経緯については、国土交通省の公式HPやSNSでも発表はありません。
国土交通省は10日、2月に日本に寄港予定だった外国籍のクルーズ船14隻のうち、13隻のツアーが中止になったことを明らかにした。米国の会社が運航する残り1隻の「オーシャン・ドリーム」は15日に横浜港、16日に神戸港に寄港予定という。

海外クルーズ船の寄港中止の理由・入港禁止の経緯は?

今回の日本ツアー中止については、以下の上記報道以外では、詳細な説明は行われていません。

今月に入り、日本ツアーを中止した複数のクルーズ船のうち、寄港中止が明らかになっているのは米プリンセス・クルーズが運行する「ダイヤモンド・プリンセス」の沖縄・台湾行き2本。

7日付の日本経済新聞は、国交相が外国籍クルーズ船が2月に予定していた123回の寄港予定は、すでに75回に減ったとを明かした、と報じています。

寄港中止の理由として挙げられるのは

日本政府が台湾を経由したクルーズ船に対し入港拒否。

・周辺の台湾や韓国、フィリピン、ベトナム当局も事実上の入港拒否の対応をとり、周辺諸国への寄港ができない状態になった。

・顧客側からのキャンセルが増えている。

・WHO「まだウイルスのピークを判断できない(当面この状況が続く)」

といった状況や政府・諸外国の対応。

日本の入港禁止経緯とクルーズ船への影響

特に、「ダイヤモンド・プリンセス」号のように入港できないクルーズ船が他にも出ていることは、今回の日本ツアー中止の判断を決定する大きな要素となったことは違いありません。

特に、各国での入港規制が敷かれる直前の1月中旬に中国、台湾などへ寄港していたクルーズ船が周辺入港拒否を受けており、現在も沖での待機を強いられるケースも発生しています。

6日に日本経済新聞が報じたイタリアのコスタクルーズ社が運航する「コスタ・ベネチア」と「コスタ・セレーナ」は、入港拒否を受け韓国周辺の東シナ海上にとどまっていましたが、「コスタ・ベネチア」は9日、ようやく長崎に入港できました。

出典:marinetraffic.com

一方、「コスタ・セレーナ」は未だ入港先が決まらないためか五島付近の海上を航行している様子が確認されています。

出典:marinetraffic.com

WHOは2月6日時点で「ウイルスのピークを判断するのは時期尚早」としており、一部の研究者らによる予想でも、早くても3月上旬となると予想されています。

そのため残りの寄港数もさらに減少することは避けられない可能性があります。

現在の日本に対する海外の反応は?

海外では、海外観光客が半数近く乗り合わせている「ダイヤモンドプリンセス号」の船内隔離が広く報道されており、日本政府の対応一挙一動に注目が集まっています。

そもそもダイヤモンドプリンセス号はなぜ入港禁止されているの?

「ダイヤモンドプリンセス号」は1月20日に横浜を出発後、22日に鹿児島に寄港し、25日に香港に到着。その後ベトナムや台湾を巡り、2月1日に那覇に寄り、4日早朝に横浜に戻る予定でした。

しかし日本政府が香港や台湾に寄港したクルーズ船に対し入港拒否の対応を行ったため、今回の事態に。

現時点で確認されている135人の感染者の感染経路や感染時期は明らかにされていませんが、政府の対応が功を奏したことを考えると、25日以降の香港〜ベトナム〜台湾のどこかでウイルスに感染した可能性が考えられます。

海外「船は病気を広める」「早く船から降ろしてあげて」の声も

SNSでは、海外アカウントから「友人や家族が船内に乗っており、陽性反応もでて心配している」といった声も聞かれます。

そこへ、部屋の外に出ることができない船上の状況や感染者拡大が伝えたれているため、不安が大きくなっているようです。

米紙「ニューヨーク・タイムズ」は感染者135名のうち10名は船上スタッフであったことを取り上げ、「この事実は船上でさらなる拡散の恐れを示している」と報じています。

こうした報道に続き、ネットでは長引く船上隔離に対し「船上での生活は感染を拡大させる」「早く船から降ろして」「船ではなく、隔離施設のある病院にいる必要がある」といった乗客の健康面への心配と、日本に対応を改めるよう求めるようなコメントも投稿されています。

また、「日本は危険」という声も。ツイッターでは、「感染を予防するために日本への渡航を自粛する」海外観光客が出始めています。

日本では、こうした反応に「日本はもう被害国ではなく、加害国であることを自覚するべき」といった声も上がっています。

この船に居合わせていた家族や友人を持つ人の「船から降りられない友人のために祈ってください」「船上では両親が新型肺炎で陽性反応でした、家族のためにどうか祈ってください」といったつぶやきも