児童相談所へ「通告です」は不要・優先される連絡の仕方や児相の判断基準は?

虐待の疑いがあれば、児童相談所で「通告です」と明言することー。

児童虐待が疑われる場面を見かけた時の連絡方法について、上記のような投稿がツイッターで話題となりました。

ツイートは4.6万人にリツイートされるほど。しかし専門家によれば「明言しなくても良い」といいます。

虐待の心配がある場合、通報者は児童相談所に対しどのように話せば良いのでしょうか。

話題となった「『通告です』の明言が必要」ツイート

今回話題となっていたのは、「公益財団法人 日工組社会安全研究財団」が過去に作成した児童虐待防止のためのリーフレット用画像と、そこに書かれた内容。

話題となったツイッターでは

・通報者から『通告』の一言があると、その通話内容は録音され、児童相談所もすぐ動ける。
・『相談』や『連絡』等と言われてしまうと児童相談所は一切動けない。

という誤った情報が添えられていました。

リーフレットそのものも誤解を生みやすいイラストや文句が描かれており、「通告」と言わなければ対応されないのか、という混乱を呼びました。

出典:Twitter

児童相談所へ「通告です」は不要

このことについて、都内児童相談所に19年間勤務した経験を持つ心理カウンセラー・家族問題カウンセラーの山脇由貴子氏は、「「通告」という言葉は必要ではありません。」と話しています。(出典:児相への通報で「通告」は必要? 元児相職員が語る本当の現場)

山脇氏によれば、

・相談や連絡といった言葉でも、言葉であっても児童相談所は調査する
・「心配」という電話も、児童相談所は虐待通告として受けることが原則となっている
・一般の方は児童相談所に連絡時、虐待の程度を判断する必要はない

とのこと。

したがって、些細に思われるような相談や連絡でも、児相は話を受け止め、対応方法を検討するとしています。

ネットでは、「誤報が親を苦しめるから安易に通告しないほうがいい」といったツイートもありましたが、

山脇氏は「児相に寄せられる相談の中には誤報もあるが、疑いがあればまず児童相談所に連絡をください」と話しています。

虐待の有無、程度を判断するのは児童相談所の役割です。「子どもの同級生の子の洋服がいつも汚れているし、うちに遊びに来る時は、必ずお腹を空かせていて・・・。心配なんですけど、この程度で相談するのもどうか、ってずっと迷っていて・・・。」というお電話での相談が、子どもへの虐待の発見につながったこともあります。「このくらい、虐待とは言えないかも」と考えずに、まずは児童相談所に連絡を入れて下さい。出典:児相への通報で「通告」は必要? 元児相職員が語る本当の現場)

リーフレットは改正

先のツイートで引用されていたリーフレットはすでに改良されており、現在は以下のようになっています。

出典:公益財団法人 日工組社会安全研究財団