カジノ管理委員会の組織は信頼できる?IR汚職の最中に発足「公正性の担保は全くない」指摘も

2020年1月7日、カジノを含む統合型リゾート(IR)の運営事業者を監督する「カジノ管理委員会」が発足したことが明らかになりました。

元防衛監察監の北村道夫氏が委員長を務める同委員会はIRに参入を希望する事業者の審査や、免許を与えられた事業者の運営状況や財務体質を監視するなどの強い権限を持つこととなります。

一方でIR汚職の問題は尾を引いており、世間ではカジノ管理委員会の公正性を疑問視する見方も。

カジノ管理委員会はどこまで信頼されるものなのか、世間の声とともにまとめてみました。

カジノ管理委員会の組織図と人事

カジノ管理委員会は政府が内閣府の外局として設置し、組織は委員長と委員4人で構成。

国家公安委員会などと同様に、独立した権限を持つ国家行政組織法上の「三条委員会」との位置づけとなります。

委員長には元福岡高検検事長の北村道夫氏が就任しています。

4名の委員には11月時点で以下の候補者名が上がっていました。

カジノ管理委の委員は元国立印刷局理事長の氏兼裕之、精神科医師の渡路子、慶応大特任教授の遠藤典子、元警視総監の樋口建史各氏の4人の人事案を示した。出典:日本経済新聞

統合型リゾート(IR)の運営事業者の監視の仕組み

カジノ管理委が果たす役割は主に4つ。

・事業者の審査とカジノ運営に必要な免許の付与と取り消し
・免許を与えられた事業者の運営状況や財務体質の監視
・ギャンブル依存症の対策
・マネーロンダリング(資金洗浄)の対策

カジノ事業の免許を付与するほか、取り消しの権限も持つ。事業者と暴力団を含む反社会的勢力との関わりや役員の犯罪歴、海外に持つ口座などを調べる出典:日本経済新聞

また資金の流れは以下のようになります。

出典:朝日新聞

カジノ管理委員会は信頼できる?「公正性の担保は全くない」指摘も

カジノ管理委員会は独立した権限を持ちIR参入業者への免許付与にも直接関わることから、組織の信頼性はもちろん、公正性には厳しい視線が向けられます。

一方で、先日発覚したカジノを含む統合型リゾート施設(IR)事業を巡る汚職事件で衆院議員秋元司容疑者が収賄容疑で逮捕されたことはIRに関わる組織全体の信頼性を大きく損なう問題となっており、カジノ管理委員会が公正性を保つことができるのかについては疑問の声も上がっています。

これについて、日本共産党の塩川鉄也衆議院議員はツイッターで以下のようにコメントし、「現体制が先の汚職事件を防止できるだけのルールを確立できていない」と指摘しています。

もし今回のような汚職事件を防ぐことができない組織となればマネーロンダリングの対策どころではなく、マネーロンダリングの温床ともなりかねません。

委員会は10日にも初会合を開く予定。今後の組織の動向に注目が集まります。

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