【沖縄】ヤマト運輸の配達員が空き巣の窃盗を阻止!気づいた理由や逮捕の方法は?

今月24日、沖縄県で「窃盗を未然に防いだ」として、沖縄ヤマト運輸配達員の男性がの与那原署から表彰を受けたことが話題になっています。

表彰を受けたのは宮﨑竜治さん(45)。住宅から出てきた窃盗犯を引き止め、警察に引き渡したといいます。

逮捕された男性は空き巣の常習犯でした。身を危険に晒す可能性もあった事件で、宮﨑さんはどのような方法で犯人に気づき、警察に引き渡すことができたのでしょうか。

泥棒に気づいたのはなぜ?

沖縄ヤマト運輸の配達をしていた宮﨑竜治さんが泥棒に会ったのは配達先の家。

先月の8日午後5時すぎ、配達先の住宅に荷物を配達した際に見慣れない男が出てきた様子を目撃。

「関係者のかたですか」となるべく丁寧に声をかけると挙動がおかしい様子がわかり、不審者の疑いが強まったと言います。

実は宮崎さんは配達ドライバー歴は1年ほどながら、担当エリアの配達先約100戸の住人の名前と顔を全て記憶していました。

そのためにすぐに違和感を感じたそう。

さらに、配達先と住民の顔が一致していることで「住宅に住む40代女性がそろそろ帰宅するころだろう・・」という予測を立てることができた宮﨑さんは、その後住民との連携を取ることにも成功しています。

窃盗犯の逮捕の方法とは?

当時、配達に訪れたのは宮崎さんは一人だった様。

不審者を見つけた場合に困るのは周囲に通報や身柄確保をしてくれる人物がいないことですが、「配達先の人がもうすぐ帰宅する」可能性にかけた宮崎さんは、会話で犯人を引き止めるという方法をとりました。

沖縄タイムスによれば、万が一不審者でない可能性も考慮しながら、なるべく丁寧に、失礼のない様に、と10分ほど男と会話をした宮崎さん。

「いつごろお戻りになりそうですか」「ご用事は何ですか」と言った質問を投げかけ、やりとりをしているうちに、住宅の女性が帰宅。

驚いた女性が110番し、駆け付けた警察官が男を窃盗未遂と住居侵入の容疑で現行犯逮捕に至るという、華麗な逮捕劇となりました。

なお、逮捕されたこの男は空き巣の常習犯。女性宅は二度目の被害を受けるところだったことも判明し、結果的に多くの空き巣被害を阻止した素晴らしい働きとなりました。

男は空き巣の常習犯で、この家にも過去に入ったことがあるという。今回は掃き出し窓から侵入したとみられる。出典:沖縄タイムス

宮崎さんは「顧客とのコミュニケーションの中で教えられることも多い。地域密着型でやっていきたい」とコメント。

まさに配達員の鏡と言えそうです。