白川郷火災の消火方法に賞賛の声「訓練が行き届いていた」木造の世界遺産を守る教訓に

2019年10月5日の午後2時40分ごろ、岐阜県白川村の世界遺産「白川郷」から500メートルの小屋から出火、2棟が全焼する火事が起きました。

側には年間170万人の観光客が訪れる合掌造りの集落群(1995年12月9日にユネスコの世界遺産に登録)があり、延焼の危険性もありましたが、延焼を防ぎ鎮火。

迅速な消火活動に「消火訓練が行き届いていた」と賞賛の声が上がっています。

今回は白川郷の火災で行われた消火方法、教訓についてもまとめました。

白川郷火災の消火方法に賞賛の声・「訓練が行き届いていた」

今回起きた火災の場所は白川郷の集落を観光する人々が利用する駐車場になっており、集落からはわずか500メートルの距離。

今回の火事で被害を最小限に止めることができた背景には、放水装置をフル活用した消火方法と、消火訓練・そして防災意識の底上げがありました。

放水装置を全基使用して周囲の集落に水をまく

「火の粉が他の合掌造りの建物に飛び散るのを防ぐため」集落内に59基設置した放水装置をすべて手動で稼働・火災の起きていない周囲の集落にも放水したといいます。

白川郷は、合掌造りの独特の景観をなす集落が残っていることで知られ1995年(=平成7年)に富山県南砺市の五箇山集落とともに「白川郷・五箇山の合掌造り集落」として、ユネスコの世界文化遺産に登録されています。

このうち白川郷の地区内には合掌造りの建物として母屋が59、小屋が55あります。

白川村によりますと、今回の火事で、火の粉が他の合掌造りの建物に飛び散るのを防ぐため、集落内に59基設置した放水装置をすべて手動で稼働させて延焼を防ぐ措置を行ったということです。出典:NHKニュース

出典:NHKニュース

消火活動では、火災が起きている場所から離れた集落の屋根に向け放水をしている様子が報道されました。

火災現場周辺には集落が

定期的な消火訓練と有線放送で注意喚起もしていた

さらに先月27日には火災を想定した訓練を行なっており、31日の首里城の火災を受け、村が地域の有線放送で火災への注意を呼びかけていたことも明らかになりました。

地域の人々は「沖縄県の首里城の火災もあったので村役場から注意があったばかりでした」「沖縄県の首里城の火災があって、住民みんなで火災には神経を使っていたので驚きました」などとコメント。

こうした放水装置は、世界文化遺産に登録されてから文化庁の補助を受けて主な合掌造りの建物などに設置されているということで村では、定期的に一斉放水訓練を行って貴重な遺産を守る取り組みを進めています。

地元の観光協会によりますとこの地区では、沖縄県の首里城の火災を受けて村が地域の有線放送で火災への注意を呼びかけていたほか、先月27日には火災を想定した訓練も行っていたということです。

TBS系の朝のワイドショー「グッとラック!」では、キャスターの志らく氏が「白川村の一報を聞いた時はまたかと思った。消火訓練が行き届いていたみたいですね」と消火活動を賞賛するコメントをしています。

小屋には配電盤などがあるといいますが、火災の原因については現在消防と警察が調査中です。

ネットの反応