【宮崎県美郷町】返礼品の和牛が返品返金対応へ(ふるさと納税)なぜ廃棄予定の牛肉が業者から発送された?

2019年10月6日、今年度の宮崎県美郷町で「ふるさと納税」の返礼品として高額納税者へ送られた和牛が「ほぼ脂身」で苦情になっていたことが明らかになりました。

美郷町でに謝罪の意を評した上で返品・返金の対応をしているといいますが、一体何故このようなことがおきたのでしょうか。

経緯と現在の対応、トラブルの原因についてまとめました。

ふるさと納税返礼品の和牛が返金や交換対応へ(宮崎県美郷町)

両問題が発覚したのは、5日に宮崎県美郷町のふるさと納税返礼品の黒毛和牛を受け取った都内の寄付者から「ほとんどが脂身だ」と画像付きでツイッターで投稿したことがきっかけ。

宮崎県美郷町公式HP→【お詫び】ふるさと納税の返礼品について

委託業者が扱う27種類の返礼品も停止へ→さとふる

 

出典:Twitter

業者によると「本来、廃棄すべき部位。行うべき発送前のチェックができていなかった」 とのこと。

自治体はすでに寄付者に謝罪し、市と業者は交換などの対応を取っているとのことです。

ふるさと納税の返礼品の中でも人気が高いのが牛肉です。例えば、宮崎県美郷町の返礼品。宮崎県産黒毛和牛薄切り800グラム。さぞかし高級でおいしい肉が届くのかと思いきや、ツイッターの投稿によりますと、送られてきた肉は9割が脂身でなんとか食べようとしましたが、牛脂を食べている感じがして途中で断念したそうです。

これを受け、返礼品を送った宮崎県の美郷町が謝罪しました。美郷町はツイッターに投稿した寄付者に謝罪。

さらに、同じ返礼品を送った39人の寄付者に肉の状態を確認しています。希望者には寄付金の返還などの対応をする方針です。それにしてもなぜ、脂身が著しく多くなってしまったのでしょうか。

配送した精肉会社:「本来、廃棄すべき部位を梱包(こんぽう)してしまいました。行うべき発送前のチェックができていませんでした」  美郷町ではこの業者が発送した23種類の牛肉の返礼品の取り扱いを中止し、再発防止に努めたいとしています。出典:ANNニュース

宮崎県美郷町(みさとちょう)のふるさと納税の返礼品として届いた黒毛和牛が「ほとんど脂身」だったとネット上で苦情や批判が相次いだ。1万円以上の寄付で「宮崎県産 黒毛和牛薄切り800グラム」とされていたが、「食べるのも躊躇されるようなものだった。自治体に騙された気分でした」と訴えていた。

美郷町は6日(2019年10月)、「脂身が著しく多い等、到底ふるさと納税返礼品として相応しくない品質のものをお届けし誠に申し訳ありませんでした」とコメントし、ツイッター投稿者にも直接謝罪した。返礼品を受け取った40人の寄付者に肉の状態を確認、希望者には寄付金を返還する予定だ。出典:JCASTニュース

宮崎県美郷町のふるさと納税返礼品・なぜ廃棄予定の牛肉が業者から発送された?

そもそもふるさと納税は、納税者が地方を応援するためのもので、返礼品は「ほんの気持ち」であって、納税者が過度な期待をすることは避けるべきところ。

しかし今回は業者の言う「廃棄予定のもの」というレベルの品物であったこと、「ふるさと納税のイメージ画像」との差があっただけに、非難は避けられないものになったようです。

今回のような粗悪品が送られてしまった理由は町・業者それぞれに責任があるとのこと。

  • 町側は委託先の精肉卸業者の商品をチェックしていなかった
  • 業者側は人手不足で肉の加工、パック詰め、梱包の確認を1人が担当し、チェック体制が不十分だった。

(出典:JCASTニュース)

すでに自体は沈静化していますが、和牛の問題が話題になった元ツイートの投稿者は「大騒ぎになってしまい、内々に自治体に連絡すれば良かったと後悔してます。」と吐露。

ツイッターではこれに対し、「情報は共有するべき」「昨年度も同様の話があった」という報告も上がっています。

「高級和牛」と聞けばつい期待もしたくなりますが、こうしたトラブルがなくなるような仕組みが作られて行くことが期待されます。

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