2019年8月1日に開催されたものの県や市への抗議が相次ぎ、3日で中止されていた「あいちトリエンナーレ」の企画展『表現の不自由展・その後』が8日に再開されました。
8日は抽選で1回30人ずつ、合計60人限定に対し1300人を超える希望者が殺到。鑑賞後の感想には「過激なものはなく、拍子抜けした」などと行ったコメントもありましたが、作品の中には問題視されている作品が。
それが「Chim↑Pom(チンポム)」と言うアーティスト集団による作品。あいちトリエンナーレで公開されている動画作品には「被曝最高」「相馬(市)最悪!」などという言葉が入っているとされ、意見が賛否別れています。
チンポムの作品「被曝最高」Youtube動画にも
当該作品はあいちトリエンナーレで現在も展示されているとされ、下の動画と同じものとされています。
作品名:【KI-AI 100″ by Chim ↑ Pom(チンポムの気合い100連発)】
1:35~
「被爆最高!(Radiation exposure is great)」
1:37~
「相馬(市)最悪!(soma city sucks)」
1:43~
「放射能が出てるよ!(Radiation is leaking)」
「放射能最高!×3回(Radiation is great)」
「放射能最高ですか?(Is Radiation great?)」
「放射能最高なんですか?(Is radiation really great?)」
「もうちょっと浴びたいよ!(I wanna take it a bit more)」(出典:痛いニュース)
抗議が殺到し、8月1日の開幕から3日で中止となった『あいちトリエンナーレ』の企画展『表現の不自由展・その後』が8日に再開された。
一方、再開に抗議する名古屋市の河村市長は、会場の外で「これは表現の自由という名の暴力だ」「県は公金の不正使用を認めるな」などと声を上げ、座り込みを行った。文化庁は先月26日、『表現の不自由展・その後』が中止になったことを受けて『あいちトリエンナーレ』全体への補助金約7800万円を交付しないと決めた。出典:ANNnewsCH
出演者も被災者の噂は本当か・作品への賛否コメント
ネットでは当初、この作品に対し否定的なコメントが目立ちましたが、中には肯定的な意見も含まれています。
肯定的な声の中には、「作品は東日本大震災で原発の影響を受けた被災者たちが気持ちを表現したもの」といった話もあり、表現の自由がどこまで許容されるのか、一方通行ではわからないところが多いのが現状。
表現の不自由展で問題となっているハッシュタグの被曝最高だか、チンポムというアート集団による作品とのこと。福島にて地元住民を交えてアドリブで撮影したそうな。
チンポム自体は以前から過激なアートが多かったので今回のは非常に彼ららしい作品。つづく
— YachT (@YachT_117) October 9, 2019
「税金を使った展示に相応しいものなのか」と言うことが世間ではもっとも疑問視されるところではありますが、ただ「ヘイト」と突き放す前に作品の本当の意図が知りたいと言う声もあります。
作品に対する否定的なコメント
- これが芸術というのなら私は芸術という物を全くわかって無かったんですね。こんな物を展示するとはひどいし呆れる
- 東北に対する完全なヘイトです。
- 日本が嫌いな奴らの集まり
- 肯否の一貫性が無いと、何を伝えたいのか分からず、悪ノリと言われてもしょうがない。
- 日本の税金使って公の場で日本を侮辱できるってのは気持ちのいい事でしょうね
- チンポムは、傷ついた人たちをさらに傷つけ毀損することを「芸術、アート」としている。日本を傷つけ悦に入っている現代アートに対して不信感を持っています。
- 絶望感のどん底にいた当時を思い起こさせるものをわざわざ展示する意味が分からない。
- 復興に向けて懸命に頑張っている人達を茶化す以外のものには感じられない。
- 福島の被災者ですが、非常に不快です。復興に懸命に取り組んできた人々の気持ちを踏みにじられているよう。
作品に対する肯定的なコメント
- あれを叫んでいるのは、震災直後、まだボランティアも入れない状態だった相馬で作家らが出会った、自身も大切な人を失った被災者である相馬市の6人の若者たちです。被災当事者の半ば自暴自棄的な、耐え難い現実を目前に立ち向かう叫びです。
- 不快になる人がいるのは分かります。直視し難い現実が映っていますから。ただし、それを表明することと、自分の気に入らない思想の展示会を叩くために利用することは訳が違います。
- あの映像フルでちゃんと見ろよふざけんなよ。すげえ胸を締め付ける映像だったよ。
- クローズドな展示にしたのは、作品の意図とそこに至る背景を誤解なきように確実に伝えるためだと思っています。結果として、(炎上しているのは)炎上しそうな部分を切り取って拡散されてしまっているのであって、その点も含めて議論が深まればいいですね。
そのほかネットの反応
かなしい…311のあと、真っ先に福島行って作品制作して発表してたのチンポムで、作家さんがああいう状況下でも作品をどんどん発表するっていうことに、あの閉塞感溢れまくってた2011年の春から初夏に元気をもらってたんだよな
— ゆみんぐ (@yuming1024) October 9, 2019
チンポム批判はマジで吐き気する。あの映像フルでちゃんと見ろよふざけんなよ。すげえ胸を締め付ける映像だったよ。どうしようもなくて心がぐちゃぐちゃになって自虐的な発言するしかない瞬間あるだろ。俺はあの映像見てから福島のこと考える時間増えたよ。あの映像が記憶にこびりついてるよ。
— 多田 恋一朗 (@tadakodx) October 9, 2019
思うが一作品としては難しい所があると思う。
現代美術は人の感性のギリギリを突いてくるもの。だがギリギリだからこそ感性を越えてしまう事が多々ある。
だが感性の幅は時代を経て広くなる。
この作品もいつか理解される日が来るのだろうか?— YachT (@YachT_117) October 9, 2019