インド人に「顔小さいね」は、ほめ言葉じゃない!「戸惑った」インド人Youtuberの投稿が話題

「顔ちっちゃ!」って、日本ではよくある褒め言葉。でも、もしこれが“侮辱”として受け取られたら…?

あるインド出身のYouTuberが日本で体験した、そんなちょっとした文化のズレがSNSで話題になっています。「最初はバカにされてるのかと思った」と語る彼の困惑に、日本の視聴者からも「なるほど、その感覚は新鮮」「確かに言われ慣れてないと戸惑うかも」と共感の声が続出しています。

インド人に「顔小さいね」は、ほめ言葉じゃない!

日本ではよく「顔が小さいね!」と言われると、それは誉め言葉。小顔であることは、美の条件のひとつとして広く浸透しており、アイドルやモデルの紹介文にも「○頭身の小顔美人」といった表現が頻繁に登場します。

ところが、この「小顔信仰」は海外では通じないことも。あるインド出身のYouTuberが「顔が小さい」と言われて「侮辱されたのかと思った」と戸惑ったことを明かし、SNSで話題に。文化の違いが浮き彫りになりました。

投稿者はインドへようこそ | インド人YouTuber(@indoeyokoso)さん。

実はタミル文化では「顔が小さいと言われると「悲しんでいる」「怒っている」、さらには「ネズミみたいな顔だ」とバカにされている意味になる」のだそうです。

同様の投稿はほかにも。

インド人(自分の知人界隈)に顔が小さいって言うと頭が小さいって言ったと取られる=中身も小さいという悪口みたいになっちゃう。実際顔の大きい人をスンダル(きれい)って言ったりしてるよね。

インドなどでは日本とは真逆で、「顔が大きい」が褒め言葉として使われているようです。

インド人に対してのマナーは「顔が小さい=誉め言葉」として使わないこと。真逆の文化ですが、覚えておくとよい関係が築けそうです。

日本人は容姿にこだわりすぎる?異文化交流は自信にも

なぜ日本人はここまで「顔の小ささ」にこだわるのか? 一説には、全身のバランス(いわゆる“頭身”)が美しさの基準になっており、顔が小さいほどスタイルがよく見えるという価値観が根付いています。

しかし今回のように、この美の基準もあくまで“日本的価値観”に過ぎません。

インドへようこそ | インド人YouTuber(@indoeyokoso)さんは、

「日本では顔が小さいこと=誉め言葉」ということを日本人の友人に教えてもらったことで、落ち込んでいた気持ちが一転、自信が湧いたといいます。

「(顔が小さいと言われ)えっ、僕そんなに具合悪そうかな?」と焦りました。

すると、日本人の友達が「日本では顔が小さいのは褒め言葉だよ!魅力的ってこと!」と説明してくれました。

その瞬間、同じ言葉でも地球のどの場所にいるかで、自信が湧いたり落ち込んだりするんだなぁと気付きました。

近年は「鼻を高く」「目を大きく」「脚は長く」「体は細く」「髪色は個性的に」など、コンプレックスをなくすことで自信を取り戻そうとする人が増えていますが、そんな日本人も、海外で同様の経験をすることがあるかもしれません。

他国では「個性」や「表情の豊かさ」に注目が集まることも多いもの。

世界の美意識は多様であることを、私たちはもっと意識してもよいのかもしれませんね。