「ベランダ出たら魔法陣みたいになってて泣いた」――そんな一言とともに投稿された夜空の動画が話題になっています。
視線の先にあるのは、まるで空に描かれた魔法陣。召喚術や錬金術をするときのあれだ・・!
輪を描くように光がゆっくりと動き、まるで魔法が空から降り注いでくるかのような光景に、SNSでは「これは現実?」「ゲームやアニメの世界みたい」と驚きと感動の声が続出しました。
ベトナムの夜空に「魔法陣」出現・ドローン1万機のショーが幻想的
話題の投稿をしたのは、気をつけなきゃ珍キャ- 要は海外ニート(@FattyCat_Mio)さん。
「ベランダ出たら魔法陣みたいになってて泣いた」という言葉に戸惑いながら動画を進めると、なんと夜空に円盤が浮かんでいる??
ベランダ出たら魔法陣みたいになってて泣く
— 気をつけなきゃ珍キャ- 要は海外ニート (@FattyCat_Mio) April 28, 2025
ベトナムに住んでみてよかった🥹🇻🇳 pic.twitter.com/PPMie4DQLX
実はこの光のショーは、4月30日に行われる「ベトナム国家再統一記念日」の予行演習。
ホーチミン市の中心部を舞台に、10,500機ものドローンが同時に飛行し、夜空に華やかなパフォーマンスを繰り広げています。花火との同時演出も行われており、その迫力と演出力の高さに、「さすがにこれは日本じゃ見られない」との声も。
ベトナムの“本気”、ネットが注目 「50億かけた都庁ライトアップよりすごい」「日本はドローンの規制が強すぎる」の声も
この大規模イベントは、ドローンだけでなく、芸術演出、水上ショー、クラシック演奏、さらにはスポーツパフォーマンスまで盛りだくさん。国を挙げて“見せる祭典”を成功させようとする本気度が感じられます。ホーチミン市は、今回の10,500機同時飛行でベトナム国内のドローン飛行数記録を大きく更新することも狙っており、「技術」だけでなく「記録」でも存在感を示そうとしています。
SNSではこの取り組みに対して、「すごいの一言」「良いものを見せてもらった」といった賞賛の声が相次ぐ一方で、日本との比較を嘆く声も。「50億円かけて都庁を照らすだけの日本とは次元が違う」「大阪万博は1000機のドローンで『月』を描いてたけど、あっちの方がだいぶ小規模だったな……」といった投稿が見られました。
日本は規制でドローンが飛ばせない・・
また、「日本はそもそもドローンを自由に飛ばせないから技術も育たない」といった声も。
実際、日本では航空法や小型無人機等飛行禁止法など、ドローンの飛行に関して厳しい制限があります。とくに人口密集地やイベント会場では、国土交通省への飛行許可申請が必要なほか、夜間飛行や目視外飛行にはさらに多くの制約が課されます。
安全性を重視する日本では、こうした“慎重な姿勢”が結果的にドローン技術の進歩を妨げているという指摘もあり、「ルールが厳しすぎて現場で使えない」「飛ばせる場所がなさすぎて練習できない」と、開発現場からの声も上がっています。
そのため、「ベトナムは中国の技術が入っているのかもしれないけれど、それでもここまで本格的な演出ができるのはすごい」「夢でしか見たことのなかった空のアートが、あっちはもう現実にできている」と、アジアの近隣国にさえ差をつけられているような感覚を覚えた人も少なくなかったようです。