パンメーカーのヤマザキが、食品添加物の「臭素酸カリウム」の使用を再開したことを自主的に公開したことを受け、化学ジャーナリストの松永和紀氏が取材した記事が話題になっています。
「臭素酸カリウム」は遺伝毒性発がん物質の指定を受け、過去にはヤマザキ製パンの不買運動やクレームの原因ともなったもの。
しかし多くの人がその安全性と有効性に気づいていなかったことが明らかになり、ネットで反響が起きています。
ヤマザキの発がん性物質「臭素酸カリウム」使用再開の理由がすごかった
話題となったのはこちらの記事とツイート。
「ヤマザキ」が臭素酸カリウムの使用を再開しました。発がん物質です。なぜ、コストが上昇、週刊誌にたたかれること間違いなしの添加物使用を再び、推し進めるのか? その理由を探り、記事執筆しました。→→https://t.co/uYXyktlgIt @WEDGE_Infinityさんから
— 松永 和紀 (@waki1711) March 13, 2020
臭素酸カリウム使用に関するヤマザキの説明は、こちらhttps://t.co/CAar9t4usT
— 松永 和紀 (@waki1711) March 13, 2020
記事を要約すると、ヤマザキの製法では「(使用しても)残存しない限り、発がん物質を食べることにはならない」安全基準を満たしており、かつ定期的な安全のためのサンプリングを行って厳しい管理下で製造していることがわかります。
「残存しない」ように技術を高めたことで、キメが細かく水分量の高い良質なパンを作ることに成功したのだそう。
松永氏の記事には研究者の情熱を感じさせる次のような文があります。
技術改善を重ねても、臭素酸カリウムも使えばさらによいパンを消費者に届けられるのに、という思いは社員の間で消えなかったそうです。
そのため、同社が要求する高いレベルで臭素酸カリウムを製造供給する企業を改めて探し、「これなら」という品質の臭素酸カリウムを海外で見つけました。
何度も分析をして、品質が安定的に保たれ確実に生産されることを確認できたため、2020年3月から臭素酸カリウムの使用を再開することになりました。出典:WEDGE Infinity
「臭素酸カリウム」使用の真相に「正しい情報の大切さを知った」という声も
食品添加物の食品をリストアップし「食べて良い食品、食べてはいけない食品」といった辛口評価の書籍では、こうした食品添加物は「発がん性物質」として敬遠される傾向があります。
山崎のパンは美味しいので
よく買いますが・・・😨
確かに大手の食・菓子パンには
多くの添加物が😰
「発ガン物質」を添加再開した
食パンを社員は好んで食べるのでしょうか❓https://t.co/5HCEqWXL7S— なおみ (@monsieur0909) March 13, 2020
しかし添加物の使用が悪だという概念があった人のうち、この記事を読んだことで見方が変わった、という人も。
中には「正しい情報を正しく伝えることが大事だと知った」「ヤマザキは優良企業なんですね」といった声が聞かれました。
「正しい情報」を「正確に伝える」事がとても大事ですよって事ですね。消費者庁の食品添加物表示制度の検討会も9回を数えてますが、「無添加」表示も業界によって考え方が様々で、まだまだ食品添加物に対しての理解が進んでいないのが現実てすね。
— なみなみ (@naminami116) March 13, 2020
なるほど。
製造過程で使われる。製品に残留しない。
が前提なのね。そして美味しさは格段に上がると。報告義務がないのに、わざわざ公表説明する。優良企業ですね♪— さばみそ (@temakisusi) March 13, 2020