2025年5月、神奈川県警が設けていた「監察ホットライン」が突如として閉鎖され、ネット上で大きな波紋を呼んでいます。
監察ホットラインとは、警察官による不適切な対応や不祥事について、県民からの苦情や通報を受け付ける窓口。神奈川県警の公式サイトに設置されていたフォームは現在、「このページは表示できません」というエラーメッセージが出る状態となっています(5月3日時点)。
神奈川県警の問い合わせ先「監察ホットライン」が閉鎖
この突然の閉鎖に対し、SNSでは次のような声が上がっています。
「これ、ストーカー殺人事件の件で苦情が殺到して閉じたんじゃ…?」
「今までの事があっての今回だから、流石に今回は有耶無耶にしてはいけないと思ったけど、先に窓口すら封鎖してたのか、、、」
「苦情が殺到することを“想定して”閉じたなら、仕事早いな。」
今回の騒動の背景には、2024年12月から行方不明になっていた岡﨑彩咲陽(おかざき・あさひ)さん(20)のストーカー誘拐殺人を未然に防ぐことができなかった不祥事が関係しています。
遺族によれば、
- 事件直前まで9回警察に相談していたにもかかわらず十分な対応がされなかった
- さらに誘拐された際にも「事件性はない」と判断
- 白井秀征容疑者(27)を海外に取り逃がした
そのような状況で、県民が意見や不満を伝える数少ない公式手段が突如として閉鎖されたことに、「説明責任を放棄している」とする批判が集まっています。
神奈川県警は説明なし SNSでは「苦情殺到を恐れたのでは」と憶測も
なお、神奈川県警は本件について現在のところ公式な説明を出しておらず、再開の予定も未定。SNSでは一部ユーザーがアーカイブやキャッシュを探して「元のフォームはここにあった」と証拠を共有する動きも見られます。
「労働者視点ではホワイト、民間ならアリなやり方。 ただ公務員がやっちゃダメな対応。」
「警察本部の総合受付や公安委員会に言わなきゃならないんですかね? そうなったほうが、どエライ大問題に発展しそうなんですが……狂ったんですかね、神奈川県警」
神奈川県警は3日、岡崎さんが白井容疑者から受けたストーカー被害などへの対応を説明しました。
現時点では「ストーカーだと」「対応に問題はなかった」としています。
県警の柳博泰・人身安全対策課長は「事件に巻き込まれた可能性も含め、必要な措置は講じていた」とする一方、「結果は重大だと認識している」と述べた。
警察と市民の信頼関係を取り戻すには、説明責任と真摯な対話が求められる時代。SNSでは「」苦情を“遮断”する姿勢が、さらなる炎上を招くことにもなりかねません。