【金沢市小4事故】現場に横断歩道なく「危険地帯」再発防ぐ対策も検討へ

今月13日、金沢市大桑町の市道で小学4年生の女児(10)が自宅前で普通乗用車にはねられ、意識不明の重体となっている事故。

その後の報道で、事故のあった片側1車線の道路には横断歩道がなく、日頃から事故の危険を孕んでいたことが明らかになりました。

市教育委員会は今後市に看板設置などの安全対策を市に要望していくとのことです。

【金沢市小4事故】現場に横断歩道なく「危険地帯」

事故にあった女児は今月13日の午前7時20分ごろ、自宅を出て間も無く横断歩道のない道路を渡ろうとして事故に遭いました。女児が渡ろうとした先には「歩道」があり、自宅側にある狭い「路側帯」から安全に通学しようとして渡ったと見られています。

現場は歩道と呼べるほとの歩道もなく、わずか50cmに満たない「路側帯」は、子供でも車とすれ違う際に危険を感じるほどの近さ。大人の視野の広さでも、前後の車の往来を認知するための十分な距離がありません。

警察は運転していた30代の男性会社員から詳しい状況を確認中。男性が乗っていた乗用車は左前方の角が大きく凹み、事故の衝撃を物語っています。

現場では「以前から危ないと思っていた」などの声が上がっていますが、一方で市が7年前から始めた「小学校の通学路における危険箇所の把握」においては調査対象となっていませんでした。

横断歩道がなかったことが原因か

さらに、子供が歩くには危険な道路であったにもかかわらず、現場には横断歩道がなかったことも事故の一因だったとする見方も上がっています。

事故現場から横断歩道までは150mの距離。ずっと路側帯を歩く危険性から、横断歩道のない場所を横断する児童の姿も目立ったと近隣巡民は証言。

横断歩道については道路の幅が狭く基準を満たしていない問いのことから一度見送られたと言います。

女児が通う小学校校長も事故現場となった道路に対し「認識が甘かったと言われても仕方がない」とコメントするに至っています。

再発防ぐ対策も検討へ

今回の事故を受け、金沢市教育委員会は再発防止に着手するとのこと。以前にも事故がなかったどうかについても調査し、早急な対応が求められています。

ネットでは

「やっぱり通学路とかなら横断歩道とかつけるべきやと強く思う」

「こんな道路状況なら親が付いててあげなくちゃと思う」

などのコメントがSNS上で上がっていました。

2021年には県外で同様の事故も

歩行者専用通路があれば防げたかもしれない事故は2021年6月28日、千葉県八街市でも起きています。

この事故では、歩いて下校途中の市立朝陽小児童の列にトラックが突っ込み、男女児童5人が死傷。10年前にPTAからのガードレール設置要望が叶えられていなかったことや5年前にも同小の通学路で事故が発生していたことから「5年前の教訓が生かされていない」と大きな非難の声が上がりました。

八街市は「措置が遅すぎた」として同年11月にガードレールや地面隆起の安全措置を行っています。

ネットの反応