「大川原化工機事件」は増田美希子氏が指揮したの?”警視庁公安部第一課長”として活躍の過去がSNSで話題

福井県警で初の女性本部長となったことで話題を集めた警察庁の増田美希子氏。実は彼女、以前「大川原化工機事件」の捜査を担当していたとされる、警視庁公安部第一課長をつとめていた人物でもあります。

SNSでは今、「あの冤罪事件に彼女は関与していたのでは?」と話題に。いったい、どういうことなのでしょうか。

冤罪として知られる「大川原化工機事件」って?

まずは事件のおさらいをしておきましょう。

この事件は2020年3月、精密機器メーカー「大川原化工機」の社長ら3人が、軍事転用可能な製品を無許可で輸出したとして、外国為替及び外国貿易法違反容疑の疑いで逮捕されたというもの。しかし後に、許可は必要なかったことなど無実であることが判明し、起訴は取り消しに。

なんと、約1年半年近く身柄を拘束された後に「やっぱり無罪でした」という展開になったのです。

これにより、冤罪、そして公安による証拠のねつ造が疑われる重大事件となりました。

増田氏は、ちょうどその頃「公安の中心」に

増田美希子氏は、当時どんな役職についていたのでしょうか?

▼以下は増田氏の経歴です:

  • 2019年:警察庁 外事課理事官、不正輸出対策官 など(不正輸出に深く関わる部署)
  • 2020年8月:警視庁公安部 外事第一課長
  • 2020年12月時点:警視庁公安部 第一課
  • 2021年1月:公安部 公安総務課長

「外事課」や「不正輸出対策官」といったポジションは、軍事転用可能な装置などの輸出規制違反(いわゆる「外為法違反」)に関与する情報分析・政策立案に深く関係しています。

公安第一課は国内の反政府活動、過激派、重要事案(スパイ・産業技術漏洩など)を担当

指揮系統では、捜査実務の判断・方針決捜査の現場に近い立場であり、重要案件(大規模不正輸出や外為法違反事案など)の方針決定や最終承認に関与する可能性が非常に高いポジションです。

このような理由から、事件の真っ最中に、まさに捜査の中核にいた人物と言えます。

「大川原化工機事件」は増田美希子氏が指揮したの?

公安部第一課長とは、どんな役職?

警視庁公安部の中にはいくつかの「課」がありますが、その中でも第一課はとくに重要。国内の反政府組織、過激派、スパイ行為、不正輸出など、機密性の高い“政治的事件”を扱うエリート部門です。

「第一課長」という役職は、その中でも現場捜査をまとめるリーダー的存在

つまり、大川原化工機事件のような外為法違反の捜査方針を指揮する立場だったとも言えます

SNSで再注目「事件に関与していたのでは?」

ネット上では現在、以下のような声があがっています:

「増田さん、あの冤罪事件のキーマンだったのか…」
「県警の本部長って、実は栄転じゃなくて静かに“処理”されたのでは?」
「証拠のねつ造が行われたのなら、その責任は誰にあるのか」

たしかに、証拠のねつ造が事実であったなら、その指揮系統にいた増田氏の責任は無関係とは言えないでしょう。

福井県警「初の女性本部長」は昇進?それとも…

今回、増田氏が福井県警の本部長に就任したのは2024年のこと。形式上は「初の女性本部長」として栄転に見えますが、公安警察の世界では地方への異動=“おだやかな左遷”と解釈されるケースもあります。

警察組織の中で、ある事件の責任を問わずに「処理」する場合、目立たない地方へと移されることがあるのです。

現在のところ、増田氏が大川原事件でどのような指示を出していたのか、また「証拠のねつ造」がどの段階で起きたのかは、明らかになっていません。

しかし、事件の渦中に公安部の中枢にいたことは事実です。

今回のように関係者が昇進したり、表舞台から離れていく中で、「このままうやむやにしていいのか?」という声が再燃するのも無理はありません。

今後、仮に「証拠のねつ造」に関する内部調査が進めば、増田氏の名前が再び注目を集める可能性は高いでしょう。

もし彼女が何かを知っていたのなら――
私たちには、その真実を知る権利があります。