養生テープ代用に「OPPテープが優秀」窓ガラスの飛散防止シートとして有効

8日、朝の情報番組「あさイチ」では台風の窓ガラス対策について特集を報じ話題になっています。

台風10号でも、「窓枠ごと窓ガラスが外れる」などの被害を出した強風による窓ガラス対策は、今後も続く台風への対策として知識を蓄えておきたいもの。

養生テープの代用品となるテープを実験・検証で特定した「あさイチ」結果では意外なことが明らかになりました。

養生テープ代用に「OPPテープが優秀」

台風時、窓ガラスに飛来物が飛んできて割れてしまう危険への対策として、一般的に用いられているのが「養生テープ」。

養生テープとは

この養生テープの特徴はガラスの飛散を防ぐだけの程よい粘着力があり、かつ剥がす時に窓ガラスに粘着剤を残さず綺麗に剥がせるというもの。

粘着力が弱く塗装を傷つける心配もないため本来は保護面に貼ったり、養生シートを貼るための仮止めテープとして使用される、剥がすことを前提とした万能テープです。

しかし台風時の需要の高まりとともに時期的に品切れをおこし、店頭で手に入らず困る人の声も聞かれます。

そんな時に必要なのが代用品。驚くべきことに、身近なテープが非常に優秀であることが実験結果で明らかになりました。

「あさイチ」実験で養生テープ代用品が判明

番組では実験で窓ガラスの飛散率を比較

テープを何も貼らない場合、飛来物によるガラス飛散は42.2%であったものに対し、養生テープを貼ったときは3.3%に大幅減(ナナメの格子型に貼り、その周りを一周する貼り方)の結果が得られ、まず養生テープの飛散防止力の高さが立証されました。

対して、クラフトテープではやや劣る3.9%、一方粘着テープ、OPPテープでは2.7%、1.9%というデータが出現し、養生テープよりもガラスの飛散率が低いテープが存在することも明らかになりました。

飛散率(ガラスが飛び散る確率)の高い順

・何もなし・・42.2%
・クラフトテープ・・3.9%
・養生テープ・・3.3%
・粘着テープ・・2.7%
・OPPテープ・・1.9%

この結果、OPPテープがもっとも飛散率が低く、台風のガラス飛散対策として有用であることがわかります。

窓ガラスにOPPテープを貼る場合のメリットデメリット

これにより、ガラス飛散の対策には養生テープだけではないという結果が十分に得られました。

唯一メリット、デメリットを言えば扱いやすさと価格でしょう。

今回実験で使用されたテープの価格は、強度が強いものほど高い傾向があります。

養生テープとOPPテープの価格の比較で見れば、OPPテープの価格は養生テープに比べかなり割高。

一方で養生テープの扱いやすさ「貼って剥がせる」性能を考えると、やはり養生テープの方が扱いやすさ、価格ともにコスパに優れていると言えます。

ただ、OPPテープも布テープに比べ熱にも強く、はがし跡が残りにくい利点があります。

養生テープの代用にOPPテープを使用することは理にかなっていると言えるでしょう。

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