「100万円かかる子どもの歯列矯正、実は“無料”になることも? 保険適用の条件に「知らなかった…」の声」

子供たちの健康のために、保護者たちの頭を悩ませるのが歯列矯正。審美的なだけでなく、かみ合わせや健康維持の上でもきれいな歯並びはかなり重要です。しかし費用がお高い・・!このような状況の中、うまく保険適用に成功した例がSNSで話題になっています。

子どもの歯列矯正、実は「公費で完全無料」になることも?

「100万円かかりました……」。
そんな声がSNSで多く見られる子どもの歯列矯正に、「保険適用で無料になった」という意外な展開が話題を呼んでいます。

きっかけは、

桃太郎県精神科医のはらひろし@okayamamental)さんによるX(旧Twitter)での投稿。

「子どもの前歯くらいは矯正歯科を保険診療にしろやがって下さい。100万円吹っ飛んだ。」

といったツイートが拡散された後、

「コレでバズったのに申し訳ありませんが、小児科の先生と矯正歯科の先生に診断書揃えてもらったら公費負担通りまして、完全無償化されることになりましたこと、謹んでご報告申し上げます。」

という追記が投稿され、驚きの展開に。「知らなかった」「覚えておこう」といったコメントが寄せられ、共感を呼びました。

のはらさんの場合、「成長ホルモン分泌不全性低身長症」という症状が申請対象と認められ、無償化の対象となったそう。

「検査基準満たさなかったのでダメかも知れんけど…と言われながらの申請でしたが通りました!」の言葉にあるように、柔軟な対応がされる場合もあるようで希望が持てます。

保険適用されるケースは意外にも多い

子どもの歯列矯正は、10万~100万円ほどの費用がかかることも珍しくなく、ほとんどの場合は自由診療(自費)です。
しかし、今回のように一部の症例では保険適用の対象(実質無料)となり、公費負担で治療できるケースがあります。

厚生労働省によると、以下のようなケースでは保険診療として認められる可能性があります。

矯正歯科治療が保険診療の適用になる場合とは

保険が適用される矯正の主な条件

  1. 先天性疾患など、国が定めた「特定の病気」が原因の場合
  2. 前歯や小臼歯のうち3本以上の永久歯が生えてこないケース(埋伏歯)
  3. 顎変形症のように、外科手術を必要とする噛み合わせ異常

このような症状があり、なおかつ

病気によって歯並びや噛み合わせに問題があり、生活に困難があること、そして厚生労働大臣が定める施設基準を満たした医療機関を受診する必要があります。
指定施設の一覧は、地方厚生(支)局のホームページで確認できます。

「高すぎて諦めてた」人も、一度相談してみては?

もちろん、全てのケースに保険が適用されるわけではありませんが、
「うちの子はもしかして対象かも…?」と思ったら、一度かかりつけの小児科医や矯正歯科医に相談してみるのがおすすめです。