「Twitterサービス終了」数年以内に機能停止?「激務」に同意せず重役退職でユーザー不安も

Twitterで18日、「サービスが終了する」といった噂が拡散し混乱が起きています。CEOに就任したイーロンマスク氏の提唱に現在の従業員が異を唱え、大量退職になるという噂が発端となっているようです。

「Twitterサービス終了」数年以内に機能停止?

「Twitterいよいよサービス終了か」「今のうちに遺書書いとく」と物々しい雰囲気に包まれているTwitter。18日現在、#RIPTwitterや#Twitter終了がトレンド入りし、ハッシュタグでのツイート数は15時時点で51万件を超える数に。

マスク氏「ハードコアに働くか解雇」

影響を与えたのは17日木曜にマスク氏が元従業員に送ったとされる文書。

これによると「非常にハードコアな仕事をするか」(3ヶ月分の退職金をもらい)「ここをでていくか」を選ぶようにと指示を出しました。

Regarding remote work, all that is required for approval is that your manager takes responsibility for ensuring that you are making an excellent contribution. It is also expected that you have in-person meetings with your colleagues on a reasonable cadence, ideally weekly, but not less than once per month.

At risk of stating the obvious, any manager who falsely claims that someone reporting to them is doing excellent work or that a given role is essential, whether remote or not, will be exited from the company.

記憶に新しい人もいるかもしれませんが、同社はアメリカで新型コロナウイルスの感染が拡大し始めた頃から従業員のリモートワークを許可するなど「超優良企業」として名を連ねていました。今回はそれを覆す真逆の決定です。

マスク氏は「リモートワークについては、上司が責任を持って、あなたが優れた貢献をしていることを確認することが承認に必要な条件となります。」「また、同僚と適度な頻度で、理想的には毎週、最低でも月に1回、直接会ってミーティングをすることが期待されています。」という言葉を用い、「よほど優秀でない限りリモートワークは認めない」「リモートワークができない従業員は去ること」という最後通牒を突きつける文書を出しています。

「激務」に同意せず重役流出か

たとえ会社に残るにしても、強いられるのは「非常にハードコアな仕事」。これに対し、多くの従業員が「yes」と言わなかったほか、システム管理に重要な職員も流出していることが複数のメディアで明らかにされています。

マスク氏が買収後はTwitter従業員が「Twitter社の方針への意見やマスク氏への批判」をツイートしただけで即解雇されることが続いており、雇用主と従業員の関係には亀裂が生じている模様です。

「激務」に同意せず重役退職でユーザー不安も

こうした内部のゴタゴタをマスク氏自身がTwitterで公開していることで、ユーザーは嫌でも「社内のマスク氏の評価」「客観的な社長としての品格」を目にすることになり、先行きへの不安を口にしています。

中でも悪いのは「性急な方針転換」や「対話のない解雇」。Twitter社の内部事情を鑑みても、対話や歩み寄りのない改革には国内外のTwitterユーザーから見ても「破壊の魔王」のように見えているとも言われています。

国内のTwitterでは「システム的にすぐにとは言わないが数年でTwitterというプラットフォームが機能しなくなることはあり得る」「イーロンと従業員のやりとりしてるの見てると将来が不安になる」と話題に。

国内では「Tumblr」が話題となったほか、海外では「Mastodon」、「MySpace」などの代替プラットフォームも話題になったほか、Twitterをワークスペースにするユーザーらは「遺書を書かねば…」とInstagramやTumblrのアカウントをプロフィールに貼る行動にも出ています。