2019年9月23日、環境活動家のグレタ・トゥンベリ(Greta Thunberg)さん(16)の米ニューヨークで開幕した国連気候行動サミットでの演説が話題になっています。
演説では、世界の首脳らに対し「温室効果ガス排出問題に取り組まず、自分たちの世代を裏切った」と非難し、「よくもそんなことを」と怒りを表明。
YouTubeで演説の動画が公開されると、世界そして日本国内でも賛否様々なコメントが。
今回は演説と国内外の反応をまとめました。
トゥンベリさんの国連演説の動画と世界の反応は?
トゥンベリさんは「私はここにいるべきではない。大西洋の向こう側に帰って学校に通っているべきだ」と言明。時に声を震わせながら「あなた方は希望を求めて私たち若者のところにやってくる。よくもそんなことができますね」と批判し、「私たちは大絶滅の始まりにいる。それなのに、あなた方が話すことと言えば、お金や永続的な経済成長というおとぎ話ばかりだ。よくもそんなことを!」と怒りをあらわにした。
トゥンベリさんは、気候変動対策をめぐる政府の怠慢に抗議する若者の運動を代表する世界的な「顔」となっている。この運動では20日、世界各地で数百万人の児童・生徒が学校ストを行った。
23日の国連発表によると、パリ協定に応じ、2050年までに温室効果ガスの排出量を実質ゼロとする「カーボンニュートラル」を達成することを約束した国は、66か国に上る。出典:APF通信
トゥンベリさんってどんな人?
出典:Instagram
氏名:グレタ・エルンマン・トゥーンベリ(Greta Ernman Thunberg )
出身地:スウェーデン・ストックホルム
生年月日:2003年1月3日(16歳)
両親:母・マレーナ・エルンマン(オペラ歌手)、父・スヴァンテ・トゥーンベリ(俳優)
障害について:アスペルガー症候群と強迫性障害、選択的無言症であることを公表(出典:HAFF POST)している。
経歴:
- 2018年3月ノーベル平和賞にノミネート
2018年8月:スウェーデン議会前で気候変動問題のための学校ストライキ - 2018年11月:TEDxStockholmで講演
- 2018年12月に第24回気候変動枠組条約締約国会議に出席
- 2019年1月にダボスで行われた世界経済フォーラムで講演
活動スポンサー:なし「どの団体の一部でもない。完全に独立していて、私のやってることは100パーセント無償である。」
演説に対する世界の反応
グレタ・トゥンベリさんの演説に賛同する声
- 彼女の情熱的な演説はとても美しい。しかし残念ながら、首脳陣らエリートの心には響かないので彼らに恥を書かせることはできないだろう。
- 不都合な真実。
- 私たちは目を覚ます必要があります。
- とても誇りに思います!! あなたは素晴らしい。
グレタ・トゥンベリさんの演説に批判的な声
- 彼女は、この世界の人々を貧困に陥れ、大衆を支配し、大衆を支配できるようにしたい社会主義的グローバリストによって利用されています。
- 社会主義は答えではなく、それが問題。彼女は左翼のプロパガンダで社会主義グローバリストによって利用されているだけだ。
- この女の子は自身が思っているほど輝かしく利他的ではないでしょう。
- 彼女は彼女のずるい父親の傀儡です…それが全て。
国内のネット(Twitter)の反応
グレタ・トゥンベリさんの演説に賛同する声
トゥンベリさんに、エマ・ゴンザレスさん。
自分たちの力だけで世界と対峙する若い人たちのパワーと、それだけ世界を追い込んできた自分に恥じ入る。
— 牛が映画館へ(@moumouusieiga)Tue Sep 24 03:41:38 +0000 2019
トゥンベリさんのスピーチの”I should’nt be up here.”って本当にその通りなんだよなぁ。16歳の子供が環境活動家として担ぎ上げられる構図自体が大間違い。”大人”がきちんと責任を果たして来ていたら、彼女はこんなことをせずに済んでいた
— とま@HK (@saeki0327) September 24, 2019
トゥンベリさん、子供が〜 学校に行け〜って意見もわかるけど、じゃあ権力や地位、環境問題を任されている人達の中で、一体どれ程の日が彼女と同じ熱意や行動力を持って取り組んでるんだろう。口先だけの言葉より行動する人間の方が何百倍も強いんだぜ…
— ライス太郎(@marook313131)Tue Sep 24 03:37:08 +0000 2019
グレタ・トゥンベリさんの演説に批判的な声
環境問題を訴えるのはいいとして「私はここにいるべきでない。学校に行きたいのに」とか「裏切り、許さない」「貴方は悪だ」とか被害者面かつ相手を糾弾する口調になるんだろ?
自分を絶対善として、他人への要求ばかりを語るような人の話は聞く気にならないんだよね。 https://t.co/Lahb6NFh7f— ハナニラ (@ni04Ep3Xt4lcCqT) September 23, 2019
ここまで啖呵を切るからには、温暖化が人為的な原因によるものだという確証を得ているのでしょう。
それを見せてほしい。大人と子ども という単純な対立軸で研究者まで非難する未熟で不躾な子。
「よくもそんなことを」 トゥンベリさん、怒りの国連演説 https://t.co/74AB7o6yWf @afpbbcomより
— 長谷川 西蔵 (@4uB4jcBBKD173YW) September 24, 2019
トゥンベリさん、スウェーデン版ゆたぼんみたいな人だと知って笑った
— 吉影(@_Yoshikage)Tue Sep 24 03:42:04 +0000 2019
トゥンベリさん、言いたいことはすごく分かる。環境の問題を改善することは大切だ。特にアメリカは京都議定書、パリ協定の脱退があったし、そこに怒りを覚えるのは分かる。ただ、お金は必要なんだよ、生きるために、幸せになるために。あとあなたもその恩恵は受けているはずではないだろうか。
— 京(@iEv38ST4oQwiX94)Tue Sep 24 03:36:24 +0000 2019
世界的にも、賛否ありますが否定的な言葉の方が聞かれるのには「未成年であること」や「感情的なスピーチ」であること、そして両親が裕福で嫉妬の対象となることも原因があげられそう。
より多くの人を納得させ賛同されるまでには、冷静さと実績が必要になりそう。