2021年7月23日に東京五輪オリンピックの開会式が行われ、無観客開催の中、華々しいオープニングセレモニーが完遂されました。
世界が一つになり「平和・絆・柔軟性」のための重要な祭典であることを再認識させてくれた本開会式。ところが、そんな開会式中、「放送禁止の」あるトラブルが起きていた様です。
IOCバッハ会長のスピーチ「東日本大震災」に歓声なぜ?
無観客席の中、夜間に開催された開会式。リアルタイムの23時頃、IOCのバッハ会長のスピーチが行われました。
「10年前の招致決定からこれまでの期間、様々な天災や国際的な疫病が流行し混乱が生じた中でも、大会準備に携わってくれた多くの人々に感謝の意を表明する」と語ったバッハ会長。
「今日という日は希望の瞬間です。」と、この大会が開催に至ったことの奇跡と、その意義を丁寧に語りました。
バッハ会長はスピーチの中で次の様な言葉で語っています。
「(この10年間)予期せぬこともありました。まず、東日本大震災からの復興。そして新型コロナウイルス感染症です。だからこそ、私たちの感謝の気持ちは強くなるのです。
ーーパンデミックの封鎖に尽力される全ての医療従事者の方、何より様々な課題に直面しながらも心から私たちを歓迎してくれたボランティアの方々に多大なる感謝を申し上げます。(一部要約しています)。」
「東日本大震災」で歓声
バッハ会長が思慮深く語った、日本に起きている2つの大きな課題。ところが、この「東日本大震災」の言葉に大きな歓声をあげた複数の人物がいました。
当時カメラには映らず、LIVEで確認できたのは音声のみ。そのため、誰が・何のために歓声をあげたのかは明らかとなっていません。
バッハ会長はこの時、一瞬口をとじ、歓声の起きた方に目線を配ります。その視線は睨んでいる様にも。またその背後に映る人々も、一様に同じ方角を見遣る動作も見て撮ることができます。
一体現場では何が起きていたのでしょうか。
ネット「韓国選手では」五輪開会式で放送カットの声も
ネットでは、この歓声とバッハ会長の反応に「明らかに不相応な歓声」であったと推測する声が上がっています。
また一部では「この部分だけニュースでカットする形で編集されている」といった声も。
会長のおよそ10分に渡るスピーチの中で、歓声が上がったのはこの時だけ。こうした状況から、政治的に対立した国からのヤジではないのか、という見方が強まっています。
新型コロナの蔓延や五輪の大会組織の不祥事での盛り下がり感は否めなかった今大会の開催。
しかし開会式のスピーチでIOCバッハ会長の言葉「皆を一つにするスポーツの力、200もの国の選手団が集うことで生まれる絆・平和・柔軟性が私たちの大きな希望になる」にその意義を実感した人も多かったのは確か。
国の平和に貢献する努力する大多数のアスリートを応援したいものです。