「オランダ」呼びを日本に許可する理由がSNSで話題「粋な計らいだよね」「ネザーランズになじめなさすぎる」優しさに感謝の声も

「“オランダ”って呼んでるの、日本だけだよね?!」
大阪・関西万博でのオランダパビリオンをきっかけに、
「オランダ」という呼び名が日本独自のものであることが話題になっています。

「オランダ」呼びを日本に許可する理由がSNSで話題

2025年の大阪・関西万博でもパビリオンの展示が人気を呼んでいるオランダ。

万博の会場では普通に「オランダ館」と紹介されていますが、実はオランダの正式名称は「ザ・ネザーランド(The Netherlands)」なの、知らなかった人も多いはず。

「オランダ」の語源はオランダの一部地域「ホランド(Holland)」(北ホラント州と南ホラント州)を指すものが由来であり、国全体を指すには正確ではありませんでした。

そこで2020年には、「オランダの文化、規範、価値」を広めることを理由として、世界的にこの呼び方に統一することを決め、「ホランド(Holland)」の使用も控えるようになったのだといいます。

でも、日本だけはなぜか“オランダ”と呼び続けてOK。
しかもオランダ側もそれを全然気にしていないどころか、むしろそのまま使ってくれていることが、ネットで拡散され大きな反響を呼んでいます。

なんで日本だけ「オランダ」なの?

その理由は、ちょっと意外なところにあります。
江戸時代、日本が世界とほぼ鎖国していた時代、唯一交流を許されていた国こそが——オランダ。

長崎の出島を通じて、西洋の知識や文化を日本に伝えてくれた“特別な存在”でした。
その当時のオランダの中でも主に貿易を担当していた「オランダ連邦共和国」の中の「オラニエ公国」や「ホラント州」の呼び名が、「オランダ」として日本に定着したのだそう。

その名残で、今も日本では「オランダ」が主流の呼び方になっているんですね。

オランダの立場からみれば、オランダから伝来した文化が今も日本に根付き、敬意をもって受け継がれていることも特例扱いにしたくなる理由なのでは、という見方があるようです。

呼び名”にもあたたかい歴史がある

普段なにげなく使っている「オランダ」という言葉に、こんな歴史や背景があるなんて驚きですよね。
そしてそれを大切にしてくれているオランダの対応も、ちょっとほっこりします。

ネットでは「万博でも「オランダ」と表記してくれるなんて、粋な計らいだよね」「器が広いな」「友好的でうれしい」といった声のほか

「日本、ネザーランズという呼び名になじめなさすぎる」「日本人、新しい呼び名覚えられないもんな・・」「だれもオランダ、のようなギャグがこれからも使えるってことか!!」といった声が寄せられています。

大阪・関西万博では、オランダの懐の深さにも、ぜひ注目してみてください。

ネットの反応