【中国 広州 道路陥没】事故経緯と救助の真相は?セメント流入に「人権無視」抗議活動も

中国南部広東省で1日午前、突然道路が崩落し、清掃車やスクーターに乗っていた3人が巻き込まれた事故で 、地元当局が被害者を救助せず、そのままセメントを流し込んだと報じられ話題になっています。

「大紀元」では、被害者の救助を遺族に十分な説明がなかったばかりか抗議を無視しセメント流入を強行・自宅軟禁されたとの報もあります。

事故の全容と抗議の様子をまとめました。

【中国 広州 道路陥没】生き埋めの事故経緯と救助の真相は?

事故の経緯は以下の通り。なお、救助の有無については報道局で意見が割れています。

事故の経緯

1日午前9時半ごろ、道路が陥没し清掃車両1台と、電動スクーター1台が落下。

その後沈下が拡大。穴の深さは最大で38メートル。

清掃車に乗っていて巻き込まれた男性の妻は午前11時に現場に到着。

事故の状況を知り政府部局へセメント流入を止めるよう抗議するも応対されず、

さらに遺族に対し事故現場を見せず・救助の様子もないまま家の周辺を警察に包囲した(自宅軟禁)。

遺族が正午に現地についた時にはすでに穴は埋まっていた。(出典:大紀元)

中国広東省広州市で12月1日、地盤沈下による道路の崩落が発生した。(被害者の)生死は不明だが、当局は救出せず、当日中に陥没部分にセメントを注入した。被害者の家族は、市政府庁舎前で抗議活動を行っている。

1日午前9時半ごろ、広州大通り北与禺東西路の交差点に突然、道路が陥没して幅数メートルもの大穴が空いた。清掃車両1台と、電動スクーター1台が落下した。穴の深さは最大で38メートルという。

中国国内の報道によると、陥没の原因は、交差点下に建設中の地下鉄工事との見方がある。落下した清掃車両には51歳の父親と27歳の息子の親子が乗っていた。落下した電動スクーターを運転していた人物の身元は判明していない。

被害者家族によると、事故による救助作業が行われることなく、1日正午に穴にセメントが注入されたという。家族らは、コンクリートミキサー車の進行を止めようとしたが、道路周辺500メートルを封鎖する多数の警察に阻まれた。目撃者によると、セメントの入ったタンクが相次ぎ交換され、落ちた車両から人を救出しようとする動きは見られなかったという出典:大紀元

救助の有無

救助について(目撃者情報で)救助の様子がみられなかったと報じる一方、中国官製・新華社は、広州地下鉄がセメントを注入していることに言及せず、「何千人もの人々が救出活動に加わった」と報道しています。

出典:希望之聲

しかし、遺族の妻や現場の目撃者らは「当時声が聞こえていたのに、当局は生き埋めにした」と主張。

ツイッターでは現場の様子が動画で公開されています。

セメントで被害者ごと埋めた地元当局に非難

ツイッターでは、この事故で被害者遺族の女性の願いを受けた市民らがセメント流入を阻止しようと試みたものの、警察によって阻まれ第三者の市民が負傷したと言われています。

弾幕はセメント流入に対する抗議のものとみられます。

こうした抗議はSNSで広く拡散され、多くの人が悲しみ、憤りを示しています。

地元の人々は取材に対し「被害者の3名の命は高架橋よりも軽くみられた」「3人は救助を待っていたのに早々に諦められた」「本当に悲惨だ。このようにただ死ぬしかないのか」などとコメント。

現地では今回のような事件を受け「ここには人権がない」と非難や今後の政権に対する不安の声を上げ続けています。

ネットの反応