タイミーで「闇バイト」かと疑われる案件が!公式が注意喚起も

求人マッチングアプリ「タイミー」で「これって闇バイトだったのかな」といったあゆぴ(@ayupi_pi_)さんの投稿がX(旧Twitter)で話題となり、タイミー公式サイトも闇バイトに引っかからないよう注意を呼びかけています。


タイミーで「闇バイト」かと疑われる案件が話題に!

きっかけとなったのは、タイミーのサイト内で掲載されていた求人案件の中に、違法なアルバイトである「闇バイト」を疑わせるものが含まれているのではないかというこの投稿。

タイミーとは

「すぐ働けて、すぐお金がもらえる」「働いたらお金はすぐGET」のキャッチフレーズで、最短で当日、日雇いの労働ができるアルバイトマッチングサービスのこと。履歴書や面接が不要な場合もあることから、副業やお小遣い稼ぎの感覚で利用されています。

この案件、なんか変?

この仕事内容、簡単に言うと、「会社のノルマ達成のために携帯を契約してほしい」というもの。「購入代金や月々の支払いなどは会社負担」とあるものの、ノルマ達成のために名義貸しをすること自体にどこかアウトローな香ばしさを感じる上、契約後にどこまで会社がフォローしてくれるのか、信じるに足る情報がほとんどありません。そして募集人員は1人・・・。

これは実際、ホワイト(犯罪ではない)求人なのでしょうか?

携帯ショップのキックバック説

事実として携帯ショップでは、店員が自分名義で複数契約して、ノルマの契約数を補う自爆契約が存在し、あるXユーザーは「違法スレスレのバイトではある というか代理店が販売ノルマ達成出来ないと販売奨励金がキャリアから貰えないから意図的にやる場合もある 最近各キャリアが警戒してる 去年、通達出てたよ」と指摘します。

他にも「これみたいなの昔からあった気がする。 コレで大きくなった代理店あった。」「解約して業務終了のはず。書いてある通り、携帯ショップがキャリアからキックバックを多く得るためにやってる。携帯業界の闇。」という現場の声も。

闇バイト「飛ばし用携帯に利用されている」説

「これって所謂名義貸しじゃないですか 利用料は会社が払うなんて信用できないし、d払いとかauペイとか勝手に限度額まで使われたらたまらんですよ「何で名義貸さなきゃいけないのか意味不明だし、飛ばし用でしょ。こわ」といった声も。

犯罪スレスレのバイトで、限りなく関わらない方がいい案件であるといった声が集まりました。

公式から注意喚起も実施

これを受けてタイミーの公式も対応に乗り出し、公式サイトおよびアプリ上で「不審な案件には注意を払うように」とのメッセージを掲示しています。

闇バイトにご注意を!

タイミー側は、今回のXの投稿を受けてか、携帯の契約に関する案件を取り上げ、闇バイトの注意喚起を行いました。

🚨「携帯ショップに行ってスマホを契約するだけ!契約に関わる初期費用や通信費用は事前にお支払いします♪」と、いたって簡単そうな内容のお仕事。実は、詐欺グループが犯罪の道具に使ったり、売却して金銭を得るためのスマホを得るために代わりに契約させる「闇バイト」です。初期費用や通信費用を請求する前に雇用主とは連絡が取れなくなり、多額の負債が残されます。

また、「携帯音声通信事業者による契約者等の本人確認等及び携帯音声通信役務の不正な利用の防止に関する法律(携帯電話不正利用防止法)」に違反する形となり、携帯電話会社への「加害者」と見なされてしまう可能性もあるのです。 自分が使用するつもりのない携帯電話の契約は絶対にやめましょう。

(参考:「使うつもりのない携帯電話契約」で誘う身近なワナ。ダマサレルだけではない!あなたも加害者に!?)出典:タイミーラボ

タイミー公式では、すべての掲載案件に対して事前審査を行っているとしながらも、万が一怪しい求人があった場合は、速やかに事務局へ報告するよう利用者に呼びかけています。

万が一悪質な募集を見かけた場合には、アプリ内「募集内容を通報」ボタン(こちら)からご報告ください出典:タイミーラボ

闇バイトの手口には特徴があることから、求人や業務内容、事業所の対応に感じた違和感を見逃さず、気がついたらすぐに一言伝えて(脅された場合は逃げてから警察に相談することも一つの手段です)帰宅することを公式でも進めています。

注意したいのは

・アプリ経由ではなく直接の連絡(Telegram(テレグラム)やSignal(シグナル)といった匿名性が高いもの)があったとき

・労働条件通知書で事前に確認した仕事内容と、先ほど説明された仕事内容に違いがある

といったこと。利用者側も、求人内容をよく確認し、不審点がないかを自分で確認する習慣を持つことが求められます。闇バイトは犯罪行為に巻き込まれるリスクが高いため、求職活動においては慎重な判断が必要です。

まとめ

今回の件で、タイミーのような求人プラットフォームにおいても闇バイトが紛れ込む可能性があることが再認識されました。今回の案件は闇バイトであった可能性があり、Xでは「こうした求人サイトが利用されてしまうことは悲しい」といった声も上がりました。

利用者としても注意深く求人内容を確認し、不審な点があれば応募を控えるとともに、問題のある案件については速やかに報告することが重要です。昨今はSNSなどで好条件のホワイト案件を装って犯罪に巻き込むケースが増えているため、こうした問題が周知されることが望まれます。