UR都市機構「人の痛みの分かる人になりましょう」警告文が物議・思い出のグラウンドに設置され「だからこの町は・・」

2019年11月20日、とあるグラウンドに大きな文字で書かれ設置された「警告文」が物議を呼んでいます。

グランドの金網に設置された書面では、近隣のお年寄りや体の不自由な人にとってグラウンドの金網にボールが当たる音が大変苦痛だとして、「ここでの球技は絶対にやめるように」と警告。

さらに「人の痛みの分かる人になってください」という文句も。そのためか周囲には一人も子供がいないといいます。

同じ場所で子供の頃ずっと遊んでいたという投稿者はこの警告文に対し「だからこの町はダメなんだ」と吐露。

コメントにも「大人の感情を子供に理解させるな」「子供が遊び場を奪われていく」と言った非難の声が上がっているのです。

UR都市機構「人の痛みの分かる人になりましょう」設置に困惑の声

問題の文面はこちら。

画像では、金網の後ろには集合住宅が見えており、警告文の端には「UR都市機構」の文字が。

こうしたことから、周囲一帯の住宅を管理している「独立行政法人都市再生機構(UR都市機構)」が、住民らの声を反映させた結果とも言えそう。

独立行政法人都市再生機構(UR都市機構)とは

独立行政法人都市再生機構は、大都市や地方中心都市における市街地の整備改善や賃貸住宅の供給支援、UR賃貸住宅の管理を主な目的とした、国土交通省所管の中期目標管理法人である独立行政法人である。前身は日本住宅公団。愛称は略称を冠した「UR都市機構」

しかし、UR都市機構はその活動目的について「都市の健全な発展と国民生活の安定向上に寄与することを目的とする」と説明しており、今回のグラウンドの現状を考えると、そのやり方に疑問の声が上がります。

独立行政法人都市再生機構は、機能的な都市活動及び豊かな都市生活を営む基盤の整備が社会経済情勢の変化に対応して十分に行われていない大都市及び地域社会の中心となる都市において、市街地の整備改善及び賃貸住宅の供給の支援に関する業務を行うことにより、社会経済情勢の変化に対応した都市機能の高度化及び居住環境の向上を通じてこれらの都市の再生を図るとともに、都市基盤整備公団から承継した賃貸住宅等の管理等に関する業務を行うことにより、良好な居住環境を備えた賃貸住宅の安定的な確保を図り、もって都市の健全な発展と国民生活の安定向上に寄与することを目的とする。(独立行政法人都市再生機構法第3条)出典:UR都市機構公式HP

子供が「大人の感情を理解させられている」状況に・・

投稿者さんの「子供の頃ずっと遊んでたグラウンド、今はこんなの貼ってあんの。で、子供ひとりもいねぇの。」というコメントから、本来子供が遊べていたはずの場所で子供が自由に遊ぶことが許されない状況が浮かび上がります。

ツイッターの反響の中では「球技がダメなら爆音でダンスしてやればいい」と言った声が上がる一方で、「未来ある子供達を守らず、公的機関や企業が(子供達の自由を)抑止するのは間違っている」「大人の感情を子供に理解させるな」という指摘が。

警告文設置の経緯は不明も「もっと明るくて楽しい話題が広がっていく世の中になれば」

UR都市機構がなぜ今回の警告文をグラウンドに設置したのか、詳細については明らかにされていません。

しかし投稿者の男性はツイッターの反響に対し、「なんかもっと明るくて楽しい話題が広がっていく世の中になれば良いなって思いました。」とコメントしています。

ネットの反応