那覇バスの暴言内容がTwitterで拡散「運転手は否認」母子姉の怒りで業務改善へ一手も

今月6日、沖縄県那覇市内を運行する「那覇バス」の運転手が利用者の母子に「うるさい、早く降りろ」「お前、障がい者か」などの暴言を吐いたとする問題で、10日に会社側が謝罪し、一部の証言については運転手が否認していることが明らかになりました。

問題発覚のきっかけとなった母子の家族のTwitterでは報道内容以外に起きた問題についても書かれており、会社全体の改善を求める声が上がっています。

那覇バスの暴言内容がTwitterで拡散「運転手は否認」

乗客の母親によると、運賃支払いの方法が分からず戸惑っていたところ、60代の運転手が「見れば分かるだろ」「早くしろ」などと咳立て、その後運転手に名前を尋ねると「お前、障がい者か」などと暴言を重ねたと言います。

これについて息子の姉を名乗る人物が7日、Twitterで当時の状況と心境を書き起こしツイート。那覇バスの運転手に関する情報提供を呼びかけるとともに、こうした状況が常習的に行われている可能性を指摘し、問題の周知を求めました。

 家族が酷い暴言を吐かれました 悔しいです 情報を集めたいので 本当にお願いします#RT希望
なぜ、情報を集めるのかという理由 後付けですいません 暴言を吐いた運転手は 常習犯の可能性が高いためです  #RT希望 #協力お願いします

弟が障害を抱えていて 就職も決まり バスでの通勤がはじまります 弟にとって大事な通勤手段です バスが怖いもの、という 印象が強くなるのは 本当にいやです…  出典:Twitter

弟の姉を名乗るTwitterによると、運転手は名前を隠し発言についても謝罪がなかったと説明しており、運転手も運転手が走る路線の営業所においても「最初から最後まで最低でひどい態度と対応」だったとしています。

出典:Twitter

那覇バスは苦情を受けて音声記録を確認した結果「接客業として不適切な対応や発言があった」と認めた一方「お前、障害者か」という暴言については否認。

那覇バスの60代の男性運転手が乗客に「うるさい、早く降りろ」などの暴言を吐いたとして、同社は10日までに「接客業として不適切な対応や発言があった」と認め、乗客とその家族に謝罪した。

乗客は「お前、障がい者か」と非難する言葉もあったとしているが、同社は本紙の取材に「障がい者を非難する言葉は確認できなかった」と説明している。

乗客の50代女性によると、女性と中度の知的障がいがある息子(18)が6日午後、就職が決まった息子の通勤の練習で市内線の路線バスに乗車した。

降車時、運転手に名前を尋ねると「うるさい、早く降りろ」「お前、障がい者か」との言葉を吐かれたという。出典:沖縄タイムス

女性は数年ぶりにバスを利用したため、運賃が値上げされていたことを知らず、乗車時の支払いで手間取った。

運賃を聞いたが運転手から「見れば分かるだろ」「時間がないから早くしろ」と強い口調で言われた。当時、車内には4~5人の乗客がいた。出典:琉球新報

那覇バスの乗り方がわかりにくい?「乗車拒否」された例も

一方で、この発言に関連しネットでは那覇バスの運転手の態度について「びっくりした」「那覇バスにそんな運転手いたのか」と言った意見が上がる一方で「キレるドライバーいるよね」「那覇バスは暴言吐くとか多い」同意見も見られました。

特に那覇バスは硬化入れ部分が初見にはわかりにくいという声もあり、「初見殺しなうえ、乗り込む際のあの一瞬で見極めるなんて相当な無理ゲー」という声もあります。


那覇バスを検索すると、前述の通り運賃支払機はやや複雑な作り。時刻通りの運行を守らなければならないバス運転手としては、事前に知っておいて欲しいという気持ちも理解できます。

しかし中には「乗り方を聞いたら乗車拒否された」という例も。「乗り物が好きだった子供はバス嫌いになり私もその件があった後からバスの利用はしていません。」といったTwitterの声もあり、実際には公にならないような事例もあるようです。

母子姉の怒りで業務改善へ一手も

今回の報道において運転手は厳重注意。一部の暴言については否定しているほか、「処分が甘い」として納得がいかないという声も上がっています。

一方で同様の体験を経験したことのある人からは、今回Twitterで情報拡散とそのほかの情報提供を求めた母子の姉に対し「突破口を開いてくださったこと、意義が高いと思いました。」とコメントのほか「お互いに気持ち良い関係で笑顔で言葉を交わしたい」と言った声も。

双方の思いやりが届くための一手となる効果に期待です。

ネットの反応



画像出典:沖縄タイムス