新型痴漢に罰則や逮捕はある?非接触(触らない)痴漢の手口と被害の対策についても

2020年1月7日、 TBS系の朝番組「グッとラック!」で放送された「新型痴漢」の特集が話題になっています。

今満員電車の中で女性を中心に被害が多発しているという「非接触(触らない)痴漢」それらを総称した呼び名が「新型痴漢」。

非接触のために被害者も声を上げづらい一方で、被害者は痴漢と同様の精神的苦痛を感じているといいます。

このような新型痴漢に対する罰則や逮捕の罰を与えることは可能なのでしょうか。手口や対策とともにまとめました。

新型痴漢の手口や対策は?

新型痴漢とは、被害者に対して「直接触らない」上で、精神的に不快な思いをさせる行為の総称。

代表的な手口は

・至近距離での顔への息の吹きかけ(顔の側に吐息や鼻息を吹きかけてくる)
・至近距離で匂いを嗅ぐ
・カバンをお尻などに押し付けてくる
・傘を両足の隙間に入れてくる
・iPhoneのAirdrop機能を使って不快な画像を送りつける

といった内容。

こうした行為のほとんどが電車内で報告されており、Airdrop機能以外の行為については「わざとやっている」という確証が持ちにくいという問題があります。

最近、触らない「新型痴漢」が横行しているという。どんな痴漢なのか。痴漢問題に詳しい銀座さいとう法律事務所の齋藤健博弁護士は、「具体的には匂いを嗅いだり、息を吹きかけたり、カバンを押し当てたり、女性側に直接には触れない形の痴漢。自分の手で触れていないのでいいのだ、という言い訳ができる」と説明する。出典:J-CAST

しかし被害者の多くはそうした行為が長時間続いたといい、「あれはきっと確信犯だった」とコメント。

新型痴漢の対策は?

番組によると、こうした痴漢行為に対する対処は、一人で解決することはなかなか難しいのが現状。

しかし周囲の協力があって初めて抑止に繋げることができるといい、疑わしい人物に対し「あなたは今痴漢行為をしていますよ」という声かけで、少なくともその場での痴漢をなくすことができるそう。

とはいえなかなか勇気のいることではあります・・。

またAirDrop機能を使った不快な画像を送りつけは、iPhoneの設定で一般>AirDrop>受信しない

と設定することで防ぐことができます。

新型痴漢に罰則や逮捕はある?

泣き寝入りを狙った新型痴漢ですが、証拠が揃えばこうした痴漢行為にも罰を下すことは可能です。

番組内でコメンテーターの高橋知典(弁護士)は、「直接、触らなくても匂いを嗅ぐなどの一般的にみて、相手を恥ずかしくさせる、不安を覚えさせる行為をすると、犯罪行為にあたる可能性が出てくる」とコメント。

新型痴漢に関連し、昨年警察が押さえた被害には以下のような事例がありました。

・関東の私鉄の構内で男性が女性の髪の匂いを嗅ぐような行為をして迷惑防止条例で検挙
・福岡市の地下鉄では乗り合わせた女性に裸の画像を送り付けたとして男が書類送検

しかし被害の声を聞く限りでは被害の数に対し検挙数が少なすぎるようにも見えます。

番組内では「証拠が難しい」「目撃者など、周囲の助けが必要」といった声が上がりました。

男性からは苦言「呼吸で痴漢って」「電車に乗りづらくなる」

お茶の間に届けられた新型痴漢の報道に対し、男性からは苦言も。

「鼻息で痴漢にされたら電車乗れない」「どこまで女性優先なんだ」といった声のほか、

「こんなアホな痴漢のせいで男性が電車に乗りづらくなる」といった憤りの声が上がっています。

一方で新型痴漢に見られる「鼻息」などは冤罪が生じる可能性も十分にあり、被害を訴える側にも相手に対する理解やモラルが求められることにはなりそうです。

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