備蓄米の食べ方は?味の素、油、水の量で古い米も「おいしく」なる 食べた人の感想まとめ

備蓄米の無制限放出が決まり、店頭に並んだ21年度産古古古米を買いに人々が殺到する様子がニュースでも報じられました。しかし、備蓄米の味は多くの人にとって味の感じ方は未知数。

実際に古米を食べた筆者だけでなく、SNSでも見られているのが「購入直後は美味しく感じるけど味に欠点あり」というのが正直な感想。そこで今回は農家の人が警告する「味」を少しでも良くする情報をまとめました。

備蓄米の食べ方は?味の素、油、水の量で古い米も「おいしく」なる

温度・湿度を丁寧に管理し、味の良いブランド米を採用しているという政府備蓄米。それだけに、21年度産の備蓄米であってもおいしく頂ける、という声もありますが、古米は精米後の味の落ちるスピードが速く、購入後の管理方法によってさらにその状況が悪くなることがSNSで複数報告されています。

それを調味料で補うことで、幾分か美味しさを取り戻すという知恵が、こちら。

1味の素・・3振り程度

2油・・1合につき小さじ1

3水・・・炊飯ジャーで半メモリ分多く

そのほか、日本酒(料理酒ではダメ)またはみりん・・1合につき小さじ1、炊く際に氷を入れるなどの方法も見られました。(氷は炊飯器故障の元にもなるので注意)

なぜ古米は「味が落ちる」のか

ちなみに味が落ちる原因には、次のような原因があるとされています。

水分の減少による食感の変化
古米は保存中に水分が失われるため、炊き上がりが硬くなりやすく、粘り気やふっくら感が減少。

酸化による風味の劣化
米に含まれる脂質が酸化し、「古米臭」と呼ばれる独特の油臭さが発生。

甘味や旨味の減少
保存期間の経過により、米の甘味や旨味が低下し、味わいが薄くなる。

光沢や白度の低下
時間の経過とともに米の表面の光沢や白さが失われ、炊いてもすぐに黄色く変色しやすい。

炊き上がりの膨張率の変化
古米は炊飯時の膨張率が新米に比べて高くなる傾向があり、食感がべたつく様に。

ひと手間かけて・・古米を食べた人の感想まとめ

今回の備蓄米を工夫して食べたという生の声はまだあまりSNS上で見られませんが、水分量はやはり多めが良いようです。

上記のような古いお米をひと手間加えて食べた人の中には「生活の知恵として全然使える」「おいしく食べられる」と高評価。備蓄米にも通用することが期待できます。

最後に注意したいのが、備蓄米の管理方法。これからの梅雨・暑さでの管理は冷蔵庫での保管が理想です。できるだけ小分け、密封し、暗所・冷所で保管してください。

政府のドタバタ劇の中であまりよく思われない備蓄米ですが、新米でなくとも、農家さんへの感謝の気持ちも込めながらおいしく頂きたいですね!