台湾、新型肺炎から子供を守る「冬休み延長」を発表・夏休みを減らし対応へ

台湾の教育省は2日、新型肺炎の感染拡大の影響を考慮し、高等学校以下の公立学校の冬季休暇(冬休み)を2週間延長することを発表しました。

新型肺炎の集団感染から児童を守るための施策であり、日本では評価の声が上がっています。

学生たちの試験等には影響しませんが、子供達が自宅待機となることから共働き家庭の企業の配慮なども必要となりそうです。

「冬休み延長」発表・私立幼稚園には衛生用品の支援の要請も

パンウェンチョン教育大臣は、子供たちの間での新型肺炎の蔓延を防ぐために「冬休みを延長し、夏休みを短くする」として今回の施策を発表。

11日から始業予定だった台湾内の公立の幼稚園、小・中・高等学校や専門学校などが25日までの休暇延長の対象になります。

さらに、中山大學、明道大學などの複数の大学でも授業が延期になるところが出ており、他の大学においても現在検討がなされているとのこと。

出典:Twitter・”授業の延期の発表を待つ大学生”と見られるツイート

これにより卒業式も2週間延期。代わりに夏季休暇(夏休み)の開始日もそのままずれ込み、7月14日に変更される計画です。

パンウェンチョン教育大臣「(登校日を)平行移動するだけであれば、教育プログラム上影響はない」としています。

また、高校入試や大学入試の試験日程については現在のところ変更の予定はありません。

冬季休暇延長には今後の課題も

一方で、台湾国内の私立保育園では、6日から保育がスタートしており、今回の施策の対象外となっています。

共働き世代にとっては職場が休みでない限り子供たちを保育園に預けなければならず、現状保育の受け入れは止むを得ない状況。

台湾の首都台北市・市長のホウ・ヨウイ氏は「感染拡大を止めるためにも、授業の停止を拡大すべきだ」として、2日にも“私立幼稚園などへの衛生用品の十分な支援”、”私立保育園の授業の停止”を政府に提案したことを明かしていますが、これには企業の協力も必要になってきます。

出典:newtalk.tw

現在、台湾では12歳未満の児童の家庭では「予防接種介護休暇」として、どちらかの親が1人、看護休暇を取ることを許可しています。

この間の給与については雇用主は給与の支払いの義務は生じないとしながらも、”欠勤扱いにしてはならない”と注意喚起しています。

特にボーナスなどの支給に影響を与えてはならないとされ、会社側の理解と柔軟な対応が求められそうです。

ある会社は、特別休暇や給与の半額の保証が受けられる「病気休暇」から取ることを勧めており、子供の療養期間に合わせて適用する休暇を選ぶようコメントしています。

台湾でのネットの反応

日本ではこうした取り組みに対し、好印象の意見が多数見られたものの、台湾内ではいくつかの不安も報告されています。

職場に連れていけない保護者への対応が不十分

今回の台湾の施策の結果、ツイッターでは小学生の子供の預け先を失い、さらに職場に連れていくことにも困難を伴う状況に、戸惑う保護者の声が聞かれます。


出典:Twitter 

延長後の登校への不安も

一方で、延長の効果がどの程度あるのかについても心配する声が。「2週間後に登園する子供たちは安全なのか」という不安が寄せられています。中央政府では現在流行はピークであると考えられており、2週間の延長以上については触れていません。

今後、流行が収まる気配がなければさらなる追加の対策が行われるとみられます。

出典:Twitter 

日本のネットの反応