卵を長期保存する方法!最長2年「いつでも新鮮」養鶏農家の素晴らしい知恵

皆さんは新鮮な卵を長期間保存できる方法をご存知だろうか。卵の安定供給が不安視される中、養鶏農家の間で古くから伝わる、伝統的な保存技術があれば最長で2年間もの保存も可能なのだとか。

国内ではあまり知られていないが、何世紀も前から養鶏農家が実践しているという生卵の保存方法は筆者もぜひ知りたい。ということで今回はその保存レシピを動画とともに紹介していく。

卵を長期保存する方法!最長2年の保存も可能

実は生卵は”産みたてで、洗浄していないもの”に限って長期保存ができる。数百年も前から先人の知恵として伝えたれてきた歴史ある技術であり、もはや秘技と言ってもいい。

Youtubeでもたくさんの実践動画が紹介されているが、今回はその中から1本レシピ動画をピックアップしたので見てみよう。

用意するもの

・消石灰・・・30g (水1リットルに対し)

・浄水・・卵が完全に隠れるまで

・ボトル(卵がたくさん入るもの)・・・2Lサイズ〜4Lサイズ

・新鮮な卵(市販のものはNG、洗浄していないもの)・・12個〜24個程度

グラッシングについて

以下、動画の内容を解説していく。

こちらの女性によると、この方法はウォーターグラッシングと呼ばれ、常温保存の方法ができるのだそうだ。

「保存の鍵を握るのが消石灰。消石灰は長百年にもわたり食品加工に使用されており、安全であることがわかっています。(使うのは)ただの石灰岩ですからね。」

これを使い卵を”密閉”する。人によっては油やワックスを使うが、このウォーターグラッシングは1個1個にワックスなどを塗る必要がなくボトルの水溶液中に入れておくだけで卵の殻の外側を密閉・気孔を保護し、少なくとも1年間は水中で保存することが可能。安全でおすすめできる保存方法はやはりこちらなのだそう。

そしてすごいことに、2年間保存に成功した人もいる(動画内で説明)というから驚きだ。万が一食糧難が起きても、しばらくは生きながらえそうだ。

準備するもの

準備するものは次の6つがあればできる。それが卵、浄水(塩素除去のもの)、消石灰、保存容器、水と石灰を先に混ぜるためのボウルと大さじだ。

「用意するのは洗っていない綺麗な卵市販されていない卵です。残念ながら市販の卵は、クロロックス溶液や漂白剤溶液で洗浄されることで細菌が死滅しており、殻の外側のブルーム(卵を守る粘液)が傷ついてしまうので使えません。

では始めましょう。工程は数分で終わりますよ。

まず、消石灰、キッチンスケールまたはボウル、大さじ、水道水ではない浄水(塩素が卵の外側を痛めるため)を用意します。

卵を入れる前に、大きなスケール(またはボウルでもOK)浄水1クオート(約1L)に対し、消石灰を1オンス(約30g)を入れ、よくかき混ぜてください。

次に新鮮な卵をボトルに入れます。私のボトルのサイズは約2Lですが、倍のサイズでもいいです。たくさん保存しない場合はそれ以下のサイズでも良いです。

2Lボトルの場合、およそ12個強くらいの卵が入ります。収納にも便利な大きさです。」

卵の入れ方

「卵の向きは、先が尖っている方を上にという人が多いですが、私は逆で入れます(どちらでも良い)」

卵を入れる時の注意点は石灰水をかぶるまで入れることなのだそう。石灰水には卵をラップのように保護する役割があるため、水溶液から卵が顔を出す場合は、卵を取り出さなければならない。

しかし、卵は使った後に入れ直すことはOK。なくなったら補充し、必要に応じて石灰水も足すことができる。古い卵から使うことを意識したいが、いつまでも卵をいっぱいに詰めておくことができるため、とても便利だ。

「いつでも新鮮」養鶏農家の素晴らしい知恵

残念ながらスーパーに売っている市販の卵ではこのレシピが使えない。ただしもし今後養鶏を考えていたり、メルカリなどのフリマ取引、個人農家との直接交渉が出来る場合は条件に合う卵が手に入りそうだ。

なお、生卵の保存方法には他にも「ふすま」を使った方法もあるそうだ。

その他にも卵のピクルスを作り瓶詰めで保存する家庭もある。タンパク質不足を見越した先人の知恵は貴重なものだ。取り入れて、快適な卵ライフを送ってみたい。

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