兵庫県尼崎市は23日、全市民およそ46万人の住民基本台帳の個人情報が入ったUSBを紛失したことを明らかにし、個人情報が流出した恐れがあることを発表しました。
USBには全世帯の氏名・郵便番号・住所・生年月日・性別・生活保護受給世帯などの口座番号といった大量の情報が含まれていたといい、カバン紛失については「業者がわざと紛失し、売ったのでは」といった憶測まで出ています。
尼崎市の個人情報流出、業者が「売った」憶測も
尼崎市によると、臨時特別給付金の支給などを請け負った業者BIPROGY株式会社関西支社関係者員がデータ移管作業のために「住民税非課税世帯等に対する臨時特別給付金における個人情報」をUSBに移して持ち出し移管完了後に飲食店に立ち寄り、そこでUSBの入ったカバンごと紛失。
この紛失した情報の漏洩について尼崎市は
と否定しています。
しかし、関係者員がカバンごと紛失していることやUSBで尼崎市の許可なく持ち出していたことなどから、「紛失を装い売ったのでは」といった憶測の声も上がることとなりました。
以下、尼崎市による説明を引用。
経緯
- 6月21日(火曜日)、住民税非課税世帯等に対する臨時給付金支給事務の受託者であるBIPROGY株式会社関西支社(所在地:大阪市北区大深町、執行役員支社長:竹内裕司)の関係社員がコールセンター(吹田市)でのデータ移管作業のために必要なデータを記録したUSBメモリーをかばんへ入れて本市市政情報センターから持ち出した。データ移管作業完了後、飲食店に立ち寄り食事を済ませた後の帰宅時に当該USBメモリーを入れたかばんの紛失が判明
- 6月22日(水曜日)、当該関係社員が可能性のある場所を捜索するも発見できなかったため、同日に関係警察署に遺失物届を提出
- 同日午後3時45分頃、同社から本市にUSBの紛失についての電話連絡(第1報)
- 当該USBは、パスワードが付され、内容については、暗号化処理が施されています。
- 現時点において外部への漏洩は、確認しておりません。
原因
- 受託者は、委託者の事業所外でのデータ処理の許可は得ていたものの、受託者の関係社員個人が電子記録媒体で個人情報データを運搬するという具体的手法についての許可を本市から得ていなかった。また、本市が受託者に対し、持ち出す際に許可を得るべき旨を徹底していなかったこと。
- 個人情報データを保存した電子記録媒体を運送会社のセキュリティ便などを使用せず、個人で委託者の事業所外に持ち歩いたこと。
- 委託者の事業所外でのデータ移管作業終了後、その場で速やかにUSBメモリー内のデータ消去を行わなかったこと。また、速やかに帰社せず、当該USBメモリーを所持したまま、飲食店に立ち寄り、食事や飲酒をし、結果、USBメモリーが入ったカバンを紛失したこと。
飲酒による泥酔で紛失していた
また、尼崎市は関係社員は帰宅後にカバンを紛失したことに気がついたと説明していましたが、朝日新聞の報道により「飲酒により路上に寝込んでいるうちに鞄を紛失した」という経緯だったことも明らかになっています。
尼崎市HPでも「飲酒」があったことを認めており、こうした事態を招いた管理体制に改善が見られるのか厳しく見られることとなりそうです。
朝日新聞:4人で3時間飲酒→路上で寝込む 46万人情報紛失の委託業者
今回紛失した様な個人情報は、高額な価格で闇取引されるケースも考えられることから「紛失を装い売ったのでは」といった憶測の声も上がっています。
「USBで持ち出し飲酒とか論外」ネット呆れ
現在、尼崎市は専用ダイヤルを設け、市民からの問い合わせに対応するとのこと。
ネットでは「(個人が)持ち歩くって何それ」「大切な情報をUSBで外部に持ち出せることが信じられないけど、そんな情報持ったまま飲酒するとか論外。」「全住民の個人情報の重みを全然わかってない。ただのUSBとしか思ってないね。」と、いった呆れの声のほか、
「売ったんでしょ?」「これは恐らく売却ですね…困窮世帯の情報なんて闇金や半グレがめっちゃ欲しがりそう」といった声が多く寄せられています。
現在、今回の報道後にフリマアプリ「メルカリ」で「尼崎のUSB」の名前で出品されるなど真偽不明の出品などもあり、今後も注目を浴びることとなりそうです。
あったで。 pic.twitter.com/atvt50lDgn
— ええもんありまっせ (@fumi_o_river) June 23, 2022