緊急事態宣言で学校はどうなる?「夏休み明けが心配」保護者ら不安の声

静岡県の川勝平太知事は16日、午後0時45分から川勝知事が記者会見を開き、緊急事態宣言の適用要請とまん延防止等重点措置の適用区域を拡大したことを発表しました。

静岡県の緊急事態宣言発令は初。これにより、来週から新学期を迎える学校生徒の保護者らからは、「このまま行かせて大丈夫なのか」など不安の声が上がっています。

緊急事態宣言で学校はどうなる?

緊急事態宣言下における学校活動(授業や部活動)は、文部科学省の指針”子供の学びの保 障や心身への影響、学齢期の子供がいる医療従事者等の負担等の観点を考慮し、慎重に検討する必要性”から、一律に休校措置とならないよう定められ、感染防止対策の強化によって継続する努力が求められています。

簡潔に言ってしまえば

「学校活動は可能な限り感染症対策をしながら続け、休校は慎重に」

「部活も可能な限り感染症対策をしながら続け、休部は慎重に」

という通達が文部科学省から出されているのです。

※感染対策について小中学校・幼保園などへ向けた通達は各県の公式HPにてご確認ください。

文部科学省は令和3年7月9日付の文書「新型インフルエンザ等対策特別措置法に基づく緊急事態宣 言等を踏まえた小学校、中学校及び高等学校等における新型 コロナウイルス感染症への対応に関する留意事項について」における学校での教育活動について次のように記しています。

3.学校教育活動の継続 学校においては、地域の感染状況を踏まえ、学習活動を工夫しながら、可能な限り、 学校行事や部活動等も含めた学校教育活動を継続し、子供の健やかな学びを保障してい くことが重要であること。

修学旅行等(修学旅行、遠足、社会科の見学、移動教室、体 験活動などの校外で行う活動を含む。)についても有意義な教育活動であるため、その教 育的意義や児童生徒等の心情等を踏まえ、一律に中止とするのではなく、以下の Q&A を 参考にし、適切な感染防止策を十分に講じた上でその実施について御配慮いただきたいこと。 (参考)文部科学省ホームページ「Q&A(学校設置者・学校関係者の皆様へ)学校行事 に関すること」

また、感染不安などを理由とした地域一斉の臨時休業については、子供の学びの保障や心身への影響、学齢期の子供がいる医療従事者等の負担等の観点を考慮し、慎重に検討する必要があること。特に、小学校及び中学校については、現時点で家庭内感 染が大部分であることも踏まえれば、子供の健やかな学びの保障や心身への影響等の 観点からも、地域一斉の臨時休業は避けるべきであること。

出典:「新型インフルエンザ等対策特別措置法に基づく緊急事態宣 言等を踏まえた小学校、中学校及び高等学校等における新型 コロナウイルス感染症への対応に関する留意事項について」

「夏休み明けが心配」保護者ら不安の声

本日、静岡県知事も会見で口にした「これまでにない危機的な状況」にある全国各地の感染拡大地域。

これまでに夏季講習中だった高校生や学習塾の生徒らの間でのクラスターも少なくありません。

一方で、来週にも夏休みが終わり学校の授業が始まることから、幼保園や学校の生徒を持つ保護者らからは「来週から学校に行かせていいものか」など保護者らから不安の声が上がっています。