今月8日に女優・広末涼子さんが傷害の容疑で逮捕されたニュース。
「暴力」だけでなく過去の醜聞が続いたことから、「何も驚かない」「かわいいだけで努力しなかった結果」などと冷ややかな声が聴かれます。
しかし一部では、「若いころから芸能活動で疲弊した結果では」「本当は保護されるべきだった」といった、広末さんの心の精神状態を心配する声が上がっています。
精神を病んで・・?「真の姿」と「理想像」のギャップを吐露
昨年2023年6月に有名シェフ・鳥羽周作氏とのダブル不倫を報じられ、その後、長年所属していた事務所も退所。全盛期時からも地元・高知でも「素行がよくない」という噂もあり、一部では「当時の印象と違いすぎて、ずっと不安定に見えていた」という声も上がっています。
それでも自身の3人の子供を育て、今年2月からは地元・高知での番組などを通じて芸能活動を再開。
最近では、テレビ出演をめぐっても敏感に反応していたようで、「これ以上イメージが悪くなりたくない」という気持ちから、出演を断ろうとした時期もあったといいます。
しかしこうした表向きの意欲的な態度とは裏腹に、心身は外部に助けを求めていたのではないか、と思わせるような一面がインタビューやSNS上でたびたび見られていました。
広末さんは過去に『サワコの朝』のインタビュー(2020年)で、芸能界を辞めたくて「わざと太った」ことを明かしています。
契約を自然に打ち切るため、自らに負荷をかける「方法」として選んだのが、15キロ以上の体重増加。
「ラーメン、ビール、炭酸、クッキー…好きじゃなかったけど、がんばって食べた」
「人を傷つけずに辞める方法として思いついた。ホントはいけないんですけど…」
その姿を“奇行”と表現したメディアも少なくありませんでした。しかし、もしそれが彼女の“心の叫び”だったとしたら──?
SNSでは、こんなコメントも寄せられています。
「今の女性芸能人だとある程度配慮される“消費”や“搾取”を、彼女はされ尽くしてきた人。なんていうか……戦場帰りの兵士みたいなもので、普通でいられないのは仕方ないと思う」
若くして脚光を浴びた広末さんにとって、それは決して「守られた世界」ではなかったのかもしれません。本人もかつて、こう語っています。
「日本の芸能界の矛盾みたいなものもすごく感じて。“汚れた世界”に見えてしまった。嫌だって思って、どうやったら迷惑かけずに辞められるか考えた」
広末涼子の事は私が小学生の頃から追ってきた。常に先駆者として芸能界を切り開いてきた人。当時はまだいなかった芸能と学業の両立にトライし早稲田に入ったものの痴漢されて人がいつも集まるし学校にしばらくくるなと言われ広末は悪くないのに当時は本当に可哀想だった https://t.co/EeS6P81qhx pic.twitter.com/4Bu7yaQbQG
— ときわ奥様 (@teketekemax) June 8, 2023
演じること、求められること、そして「理想の女性像」を押しつけられることに、心も体も限界だったのではないでしょうか。
また、男性運にも決して恵まれたとはいえませんでした。
前夫のキャンドル・ジュン氏は本人自ら「ヒモ」宣言。広末さんは二人の間に設けた子の子育てと仕事に追われます。それだけでなく、モラハラ発言があったことは既に次のように暴露されています。
経済的に頼るだけでなく、「『(家事や育児を)やっているつもり』と言われたことがあります。」「私は鼻がよくて香水の匂いとか酔ってしまうんですけど、『香水をつけたほうがいいよ』と言われた。」などと、自身のありのままの姿を認めてもらえない環境下にいたことがうかがえます。
その後、親密な関係になったシェフ・鳥羽周作氏も妻子がありながら不貞行為に及び、同様に広末さんを幸せにできる器の人物ではありませんでした。
こうしてみれば、まじめだけど都合の良いように利用され続け、心が壊れてしまったという見方も不自然ではないでしょう。
「本当に笑えない」ネットに広がる“保護されるべきだった”という声
広末涼子さんの「奇行」や「激太り」が話題になった当時、多くの人がそれを“ネタ”として消費していました。
けれど、今になってSNSでは、まったく違う見方が広がっています。
「本当に笑えない」
「今思えば、全部がSOSだったのかもしれない」
「太ることすら“努力”だったと思うと、泣けてくる」
かつては「どこにでもマヨネーズを持ち歩いて飲んでいる」といったような噂まで飛び交っていましたが、それすら、役づくりや芸能界から離れるため、意図的に食べ続けていた“逃げ道”だった可能性があります。
また、関わってきた男性からも
女優として、母として、そして一人の女性として
広末さんが抱えていたものの重さに、私たちはどれだけ想像できていたでしょうか。
もう少し早く、その“叫び”に気づけていたら――。そんな悔しさと切なさが、今、多くの人の胸に広がっているようです。