教師のマスク強要で子供の心に傷「学校来なくていいよ」いじめや差別、未だ絶えず解決策は?

文部科学省は2022年5月23日、各教育委員会等に対し、新型コロナウイルス感染症対策の基本的対処方針変更等について、事務連絡を発出。体育の授業では、マスクを外すことを指導する方針等を追記しました。

学校活動が大きく制限され学びの機会を奪われていた子供たちにも、その機会を取り戻すべき転換期に来ています。一方で学校現場は「教師が生徒にマスクを求める際、暴言を用いる」生徒や保護者を苦しめるケースが未だ存在し、学校職員の対応に課題を残しています。

教師のマスク強要で子供の心に傷「学校来なくていいよ」

先月23日の文部科学省による連絡によって、今月に入り各学校では随時、マスクの着用についての新たな指針を保護者に向けて通知しました。

学校から届いた「マスクの着用について」通知

1.基本的な感染対策は徹底する。

2.次の場合には、マスクをつけなくても良い

(1)十分な距離(2m以上)が確保される場合で会話をほとんど行わない場合

(2)体育の授業、十分な距離が取れている場合

(3)登下校時、十分な距離が取れている場合と会話がない場合

一方で、「先生にマスクをちゃんとしないなら学校に来なくていいと言われた」「マスクしないからって、その子だけ席替えずっとなし、給食は廊下。これってどうなの?」といった声が、今月に入ってからもSNS上で取り沙汰されています。

学校現場では、感染者を出さないことや学校活動を円滑に進めなければならない責任も背負いながら、マスクに対する対応で保護者からクレームや個別の要望にも対応していかなければならない責務から、生徒に対して辛く当たる先生が少なくないのかもしれません。

また、教師は原則、全員が体育の授業中もマスク着用を徹底することが義務付けられており、そんな状況に子供たちの中でも混乱が見られるといいます。

いじめや差別、未だ絶えず解決策は?

こうした教師の対応。一方的な意見だけで判断することはできないまでも、実際に教員の「マスク強要」「マスクをつけないことによる差別やいじめ」が存在することは事実です。

こんな時保護者はどうしたら良いのでしょう。

中には、声をあげ警察を読んで解決させた事例がありました。ただしこれは子供が保護者に相談した場合。子供が保護者や学校側に相談しないケースを想定すると、「マスクをしないんだったら、外に出て行かせるぞ」といった教師からの言葉の暴力は非常に深刻な問題と言えます。

最も大切なのは、こうした例を想定し、子供の日頃の会話に注意して耳を傾けることでしょう。

一方で、別の学校では「子供たち自身が感染を恐れてマスクを外さない」ために、教師が「マスクを外しても大丈夫だよ」と教えることに骨を砕いているといった話もあります。

言われたら嫌なことは言わない。先生を選ぶことができない子供たちに”投げかける言葉”には、十分注意してもらいたいものです。