今月完成予定の「新国立競技場」周辺の地中から、187体分の人骨が見つかったことが東京都教育委員会への取材で明らかになりました。
なぜこのタイミングで?ネットでは「これはなんか色々大丈夫なのか」「写真に大勢写りそう」といった声が聞かれます。
新国立競技場地中に人骨発表・なぜ今報告?
15年までに見つかっていた大量の人骨ですが、発掘調査の結果が公表されなかった理由については不明。
新国立競技場は11月末に完成予定とされています。
新国立競技場の完成予定とこれまでのスケジュール→JAPANSPOT
2020年東京五輪・パラリンピックのメイン会場となる「新国立競技場」(東京都新宿区)の建設前の発掘調査で、地中から187体分の人骨が見つかったことが東京都教育委員会への取材でわかった。いずれも江戸時代に埋葬されたものとみられるという。
都教委によると、調査は13~15年にかけて同競技場やその周辺で行われたもので、乳幼児から高齢者までの男女と推定される大量の人骨が発掘された。一帯は江戸時代は寺町で墓地が多かったという。
国立科学博物館・篠田謙一人類研究部長:「ここ10年間くらいで五輪があるとか大規模開発が行われるということで、急速に人骨が集まり始めてしまって、ちょっと対応しきれなくなってきてる」
今年、都内の別の工事現場でも1000体近くの人の骨が発見されています。専門家らは当時の生活を知るうえで重要な研究対象だとして、保管場所の確保を求めています。文化庁は来年度の概算要求にこうした骨の収蔵庫を新設することを盛り込んでいます。出典:テレ朝news
「建設中にも作業員が確か亡くなってた・・」
ネットではこの話題に伴い、建設作業現場の過酷な労働問題で現場監督の自殺者が1名出たことや、過労・熱中症等で倒れる人が後を立たないような状況だった当時のニュース報道を思い出す人もいました。
なんで新国立競技場の場所が昔お墓で、190体近くの遺骨が見つかったのを言わなかったんだろう🤔
建設中にも作業員が確か亡くなってたよね🙄— 🍷デュボネ🍷 (@tj00002) November 8, 2019
「人手が足りないから、作業もうまく回らずに工程が遅れ、余計に長時間労働を強いられていく。みんな疲労でいらいらして、悪循環の現場だった」とこの現場監督は振り返る。
男性は、3月2日に失踪し、4月15日に長野県内で自殺した状態で見つかった。遺体のそばには自筆のメモがあった。
「身も心も限界な私はこのような結果しか思い浮かびませんでした。家族、友人、会社の方、本当にすみませんでした。このような結果しか思い浮かばなかった私をどうかお許しください」。そう記されていた。
厚労省は、男性の両親が労災を申請した後の7月、新国立競技場の現場に出入りした全762事業者を対象に、従業員の労働時間などを尋ねるアンケートを実施。うち1次下請けなど計128事業者についてさらに詳しく調べたところ、違法残業などの法令違反が相次いで見つかり、労働基準監督署が81事業者に是正勧告を出した。現場のずさんな労務管理の実態が見えてきた。出典:朝日新聞