筧真一容疑者の解雇の理由は?被害女性との関係と犯行動機についても

6日未明、神戸市北区の「ヤマト運輸神戸北鈴蘭台センター」で従業員とみられる女性が腹部を刺されて死亡した事件で、元従業員の筧真一容疑者(46)が逮捕されたことが明らかになりました。

筧真一容疑者は男性従業員と女性従業員を死傷させたあと、従業員の車でパトカーに追突する公務執行妨害をした疑い。

「解雇された恨みと見られる」今回の凶行で、解雇の理由や、女性従業員との関係についてまとめます。

筧真一容疑者の解雇の理由は?

ヤマト運輸によると、筧容疑者は元従業員であると公表。亡くなった女性従業員の広野真由美さん(47)と負傷した男性従業員は、容疑者解雇のトラブルに巻き込まれていた同僚であったことが分かっています。

度々勤務態度に問題→暴行で決定打に

筧容疑者の勤務先の関係者によると、筧容疑者は以前から度々勤務態度に問題があり、事件前日にも職場の同僚から注意を受けたことでケンカになりかけるトラブルを起こし、さらに仲裁に入った広野さんに容疑者の手が当たったことで「暴行事件」としてみなされたことが決定打となり解雇されていたことが明らかになりました。

ケンカになりかけた理由は荷物の仕分け作業が雑なことで(被害者の)男性従業員に注意されたためで、取っ組み合いのケンカになりかけたといいます。

「けんかだ。筧容疑者は以前から勤務態度が悪かったそうだが、5日朝にこの男性から荷物の仕分け作業が雑だと注意され、取っ組み合いになりかけた。殺された女性が仲裁に入ってけんかは止まったが、その際に筧容疑者が振り回した手が女性に当たった。ヤマト側はこれを暴力沙汰と判断し、決定的な理由として即日クビを告げたようだ」(県警幹部の説明)出典:文春オンライン

勘違いで「強い殺意」

容疑者がそのトラブルで仲裁に入った際に容疑者の手が当たったことを暴行事件として処分を下した「ヤマト運輸神戸北鈴蘭台センター」は、この女性に警察へ行き被害届を出すよう促しました。

実際に女性はその日の昼に神戸北警察署へ来て相談していますが、「手が当たったのも自分に向けられたわけではない。自分は筧さんとの関係も悪くないから」「(被害届は)出したくない」として被害届を出すことなく帰宅したといいます。

一方、容疑者はその後の供述で「解雇されて腹が立っていた。あの2人のせいでクビになったと思い、殺すつもりだった」と説明しているといい被害女性の思いを知らず思い込みで強い殺意を抱いたことが浮き彫りとなりました。

死亡した女性は腹部などを複数箇所刺され、センターの駐車場に倒れていた。現場では凶器とみられる刃物2本が見つかった。県警は筧容疑者について殺人容疑などでも調べる。出典:ANN

堤容疑者の人物像

事件当初、事件を受けて近所住民の声を聞くと、悪い噂はなかったものの、その後の調べで容疑者の新たな人物像が明らかになりました。

9日、留置先の神戸北警察署から送検された際に見せたのは笑顔とピースサイン。「一切の反省や後悔を感じない」様子が報じられました。

当初は近所住民からは「礼儀正しい」「家族関係も良好で中の良い印象」といった声が上がっていましたが、のちに家族間でも何らかのトラブルがあった様子もわかってきています。

さらに、前職の同僚の話では「短気で、で上司にキレたことも」、また警察官に手を上げ、公務執行妨害で逮捕される前科もあったことも明らかとなっており、過去にも同様のトラブルを起こしていたことも明らかとなりました。

そんな筧容疑者は勤続2年半。それまでにトラブルが度々あったにもかかわらず雇い続けたのは、需要増加で慢性的な人手不足であったことが関係しています。従業員の素行を把握し、他の従業員に配慮していれば今回の事件は防げた可能性もあるでしょう。

SNSでは会社の管理にも問題があったのではないかと疑問の声も上がっています。

「別の棟で母親と弟と一緒に住んでいたが、2年ほど前に筧容疑者だけ今の部屋に引っ越した。近隣との騒音トラブルと聞いています」出典:文春オンライン

筧容疑者と同じマンションに住む女性(80)は「いつも階段を2段飛びして上がるような元気のいい人。会ったらあいさつをしてくれ、礼儀正しかった。事件を起こす人には見えないのに…」と驚きを隠せない様子。

筧容疑者の母親と双子の弟が近くのマンションに住んでいるといい、同じ棟に住む男性(78)は「親子3人で一緒に買い物にいったり車で出掛けたり仲良い印象だった」と話した。出典:神戸新聞NEXT

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