厚生労働省は「新しい生活様式」における熱中症予防行動のポイントをまとめた資料を発表。この中でマスクの扱い方にも言及し、今後気温が高くなる気候の元では「マスクを適宜外す」ことなどを推奨事項としてまとめています。
マスクの徹底が習慣化している現状、マスクを外すことに世間の目を考え抵抗がある人も多いことも考えられる中、誤った知識で体調を崩さない様注意が必要です。
「マスク適宜外して」厚生省が推奨
新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐための「新しい生活様式」として、厚生労働省は「熱中症予防行動」を提示。
すでに日本国内では太平洋側で気温30度を超える猛暑が到来しており、マスクなしでも熱中症のリスクが心配される状況。実際に15日東京都内では10歳から92歳までの男女合わせて72人が熱中症の疑いで病院に搬送されたことも明らかになっています。
厚生省はこうした状況に加えマスクをつけた場合、マスクを着用していない場合に比べ、心拍数や呼吸数、血中二酸化炭素濃度、体感温度が上昇し、身体に負担をかけると指摘。
この中でマスクの着脱について以下の様な着用方法を推奨されています。
・高温や多湿などの環境下ではソーシャルディスタンス(少なくとも2m以上)を確保できる場合、マスクを外す。
・マスクを着用する場合には、強い負荷の作業や運動は避け、こまめに水分を補給する。
・ソーシャルディスタンス(少なくとも2m以上)を取り、マスクを外して休憩をとる。
中でも子供、高齢者、障害者は熱中症になりやすいことから、3密を避けながらも積極的な声がけを行ってほしいとも明記されています。
(1) マスクの着用について
マスクは飛沫の拡散予防に有効で、「新しい生活様式」でも一人ひとりの方の基本的な感染対策として着用をお願いしています。ただし、マスクを着用していない場合と比べると、心拍数や呼吸数、血中二酸化炭素濃度、体感温度が上昇するなど、身体に負担がかかることがあります。
したがって、高温や多湿といった環境下でのマスク着用は、熱中症のリスクが高くなるおそれがあるので、屋外で人と十分な距離(少なくとも2m以上)が確保できる場合には、マスクをはずすようにしましょう。
マスクを着用する場合には、強い負荷の作業や運動は避け、のどが渇いていなくてもこまめに水分補給を心がけましょう。また、周囲の人との距離を十分にとれる場所で、マスクを一時的にはずして休憩することも必要です。
外出時は暑い日や時間帯を避け、涼しい服装を心がけましょう。出典:厚生労働省公式HP
出典:厚生労働省公式HP
“マスク警察””マスク熱中症”から身を守るためにも注意を
一方で、事情があってマスク着用ができない場合でもマスクがないだけで「白い目で見られる」と言った報告もネット上で聞かれます。
すでに学校では運動時にマスクを外すなどの配慮を行っているものの、そうした行為に苦情の電話が入るという話も。
動き回ることが多い小さな子供たちにおいてはマスク熱中症は大敵。
マスクをしていない人に向かって暴言や暴力的な行動をとる「マスク警察」の存在を危惧し「安全に遊ばせることができるのか不安だ」と思う子育て層の声も今後も課題となりそうです。
学校に苦情の電話。
「子どもがマスク付けてない!感染広げる気か!」
「子どもがマスク付けてた!熱中症にする気か!」マスク警察、いい加減にしろよ。
— 千 (@nagayaneko) June 15, 2020
医師会とか公式に夏のマスク着用での熱中症予防やって。散歩であっっっつくて外していると白い目で見られる。かといって、少しも外に出ないと子供が煩いって苦情が上から来て最悪暮らせなくなる。
— ちりとり(2歳と0歳) (@XWcEYWXlUtV68Ng) May 26, 2020
実際学校に苦情くるし、本来の夏休み期間に登校することになってるし、熱中症まっしぐらなんだよなあ。。マスク付けて登下校させるよりも登下校は送り迎えさせてほしい…。マスク無しにしたとしても子供だけでは2メートル距離保てないし集団下校の意味合いも無いし。
— ハニイカ (@haniika8haniika) June 11, 2020