うっかり日焼けしてしまった!肌は暑いしヒリヒリしそう・・そんな紫外線を浴びてしまった後のケアを「ヒアルロン酸」で、少しだけ使い方を意識するだけで、日焼けダメージを”ほぼなかったことに”?!大幅に改善する研究結果があることを知っていますか?
日焼けのダメージ回復にはヒアルロン酸が効果的
陽の当たり過ぎで起きる日焼け。
紫外線(UVB)を浴びた肌は、内部の細胞がその刺激に過剰反応して炎症物質を作ることで、火傷のような乾燥やヒリヒリとした痛みを招きます。
実は炎症は「まるでじわじわと燃え続ける木炭」のように数日〜1週間近く炎症が長引き、日差しを浴び過ぎた場合はその炎症の度合いはさらに強くなってしまいます。。

こうした日焼けのダメージを予防、または最小限に抑えるためには、どうするのが一番なのでしょうか?
ここに朗報があります。
2022年に山口大学などの研究グループが発表した研究によると、ヒアルロン酸には「紫外線による肌の炎症(ケラチノサイトの炎症)」を根本から防ぐ、優れた抗炎症効果があることが判明しました。※
実は結構前に発表されているのですね!
ヒトの皮膚の細胞に紫外線を当てて日焼け状態を作り、そこにヒアルロン酸を浸透させ、炎症の進行を観察したというこの実験で、次のようなことがわかったそうです。
- 炎症を食い止める: 通常紫外線が肌に当たると、細胞はこれに反応して炎症を起こす命令(IL-6などの炎症物質)を出す。ヒアルロン酸(特に分子の小さいタイプ)は、その命令を出す「炎症スイッチ(TLR4)」に先回りして蓋をし、炎症が進行するのをブロックする効果があった。
- 肌の受け皿が力を発揮する: 肌の細胞には、ヒアルロン酸を捕まえるための「受け皿(CD44バリアント)」がある。ヒアルロン酸がこの受け皿と結びつくことで、紫外線による肌の赤みやヒリヒリといった炎症を長引かせずに、穏やかに沈静してくれることが判明した。
ヒアルロン酸は使い方次第でダメージを予防する
この研究によって、ヒアルロン酸は単に「肌の水分をおぎなう(保湿)」だけでなく、日焼けによって起きる過剰な肌の炎症を根本から予防・リセットしてくれる、非常に優れた成分であることが証明されました。夏の日焼け後、時間が経ってから出てくる肌のダメージや赤みを防ぐための、まるで「特効薬」とも言えるケア成分です。
日焼けを予防・ケアするヒアルロン酸の使い方
さて、日焼けをしたと感じた後、どのタイミングでヒアルロン酸を使うのが適切なのでしょう。
これは「紫外線を浴びたらできるだけ早く」「2種類のヒアルロン酸をダブル使い」が推奨されます。
紫外線を浴びた肌は炎症を起こす命令を出してしまうので、この指令を妨害してくれるヒアルロン酸を速やかに肌に浸透させてあげることが大切。
時間で示すと、肌内部の細胞が傷つき始めるのが、紫外線を浴びてからおよそ2時間〜6時間経過した頃と言われています。肌の赤みなどの症状が最も表面に出る時間は約8〜24時間。その後も数日間にわたって炎症が続き、完全に赤みが引くまでには1週間ほどかかるとも言われます。
放置してしまうとそれだけ長く肌のダメージが続くことになるのですね。
先の論文情報では、その使い方に効果が期待できるのが、分子大きさの異なるヒアルロン酸二種を一緒に使うと良いことが示唆されています。
一般的に、成分表には「低分子(超低分子)・加水分解ヒアルロン酸」と「高分子・ヒアルロン酸Na」と記載されますが、
「低分子・加水分解ヒアルロン酸」が肌の奥(角質層)の炎症を鎮静化し、「高分子・ヒアルロン酸Na」が肌の表面を保護し、抗炎症効果を持続させる効果を発揮するのだそう。
化粧水選びの際は成分表を見て、1つの製品に複数の種類のヒアルロン酸(加水分解ヒアルロン酸、ヒアルロン酸Naなど)がブレンドされているものを選ぶと効果的です。
SNS上でも
「朝夕は涼しく気持ちいいのに、なんだか日差しが痛い」「朝から太陽の照り付けがジリジリと刺すようで、早朝でもかなり熱い」と言った声が聞かれ、早くも紫外線ダメージが気になる時節になってきました。
簡単にできるケアなので、ぜひ日常に取り入れてみるのはいかがでしょうか。
※皮膚科学雑誌『Journal of Dermatological Science』に掲載(2022)
















